Spirent Communications Inc(スパイレント コミュニケーションズ社)
ネットワークエミュレータ「Attero/Attero-X/Attero-100G」
fiber_new ≪業界初!≫ 1筐体で100GbEに対応
Spirent Communications社製ネットワークエミュレータAttero/Attero-X/Attero-100Gは、イーサネット通信に対して伝送路遅延・任意障害を挿入することが可能なハードウェア製品です。
「Attero-100G」は、“業界初”1筐体かつ100GbEフルワイヤレートをサポートしており、フロントホール・データセンタなどの25GbEインタフェースにも対応しています。
特長
Attero-100G
”5G対応ライセンス”リリース!
”25GbEインタフェース”対応
- シングルユニットソリューション:高さ2Uの1筐体ソリューション
- フルラインレートサポート:100GbE、40GbEおよび25GbEのフルラインレート帯域幅障害をサポート
- 完全統合型:1つのGUI&1筐体という、完全統合型100GbEソリューション
- マルチレート:100GbE、25GbE、40GbE、および10GbEに対応※25GbEは100GbEと同じポートを共有
- 最大フルラインレート遅延:100GbEで80ms、40GbEで200ms、25GbEで320ms
- 最大フルラインレート遅延(オプション):100GbEで256ms、40GbEで640ms、25GbEで1024ms
- パケットの損失、順序入れ替え、エラーおよび複製を追加
- ナノ秒精度のレイテンシおよびジッタにより反復可能なテストを実現
- マルチフローCoS障害をテストできる柔軟なプロファイルオプション
- 豊富なフィルタにより障害を設定および挿入
- ビルトインコントローラを備えたWebベースのGUI
Attero/Attero-X
Attero
Attero-X
- 障害挿入の確率・タイミングをフレキシブルに設定可能 (Distribution 設定)
- Flow Wizard (Atteroでキャプチャした実際の通信に基づいてフィルタ設定)
- フィルタ設定にWiresharkなどの外部ツールで取得したPCAP ファイルを使用可能
- ワイヤレートサポート
- Jumbo Frame サポート
- 最大挿入遅延時間:800ms(10Gbps)、8 s(1Gbps)、80 秒(100Mbps)
- 0.1μs単位での遅延設定
- 遅延、障害の挿入を止めずに設定変更可能
- わかりやすい専用コントローラソフトウェアによる制御
- Tcl・Perl・Python スクリプトによる制御
ラインアップ
機能 | インターフェース | |
---|---|---|
Attero-100G | 25G & 40G & 100G イーサネット対応モデル |
2x100G(CFP2/XFP/QSFP28) & 2x40G(QFP+) & 2x25G(SFP28) |
Attero-V | 仮想化環境対応モデル | - |
Attero-X | 1 & 10Gイーサネット対応モデル | 2x10G(SFP+/XFP) & 2x1G(RJ45/SFP) |
Attero | 1Gイーサネット対応モデル | 2x1G(RJ45/SFP) |
Attero-100G
搭載インターフェース | 100G:(CFP2/XFP/QSFP28) 2ポート 25G:SFP28 2ポート 40G:QSFP+ 2ポート |
---|
Attero-V(ソフトウェア製品)
搭載インターフェース | サーバ内の仮想ポート |
---|---|
動作環境 | VMware ESXi 5.5 Linux Host running KVM/QEMU(LibVirt) |
Attero-X
搭載インターフェース | 100/1000BASE-T(Copper):2ポート 1GbE(SFP):2ポート 10GbE(SFP+):2ポート 10GbE(XFP):2ポート |
---|---|
寸法(mm) | 442.4 x 227.8 x 88.2 (W x D x H) |
重量(kg) | 4.2 |
電力(W) | 80 |
入力電圧(V) | 100-240 |
Attero
搭載インターフェース | 100/1000BASE-T(Copper):2ポート 1GbE(SFP):2ポート |
---|---|
寸法(mm) | 442.4 x 227.8 x 88.2 (W x D x H) |
重量(kg) | 3 |
電力(W) | 65 |
入力電圧(V) | 100-240 |
機能
Attero-100G
- ネットワーク遅延を正確に調整できるので、様々な光ファイバ長を簡単かつ便利にモデル化して以下エミュレートが可能
- 世界規模、大陸規模および大洋間のネットワーク
- 遅延が許容されていないビデオトラフィック
- 遅延が重要になる金融サービスアプリケーションのデータ転送
- ネットワーク輻輳、キューイング問題またはマルチデバイスフェージングによるデバイスパフォーマンスへの影響を評価可能
- 同時に複数プロファイルの障害を作成できる、豊富なトラフィックフィルタリング機能を提供し、それぞれ個別のプロファイルに遅延およびパケット破損を追加可能
- 実ネットワークにおける様々な遅延、帯域幅および障害の条件に基づき、アプリケーション、サービス、プロトコルまたはデバイスのパフォーマンスを検証。フルラインレートネットワークエミュレーションにより、100GbE、40GbEおよび25GbEネットワークおよびデバイスのパフォーマンスを証明し、以下のことが可能
- パフォーマンスを評価し、エンドユーザ体験を特長づける
- 否定テストまたは適合テスト(破損、修正など)を実施
- ネットワーク関連問題を早期に発見および解決
Webベースのユーザインタフェース
Attero-100Gは、タブレットを含む任意のWeb対応デバイスから制御可能。
試験例
Spirent TestCenterを使用して、現実的なネットワーク条件下でユーザおよびネットワークトラフィックをエミュレートし、スイッチ、ルータ、アプリケーション、新しいルーティングプロトコルをテスト可能。
- 様々なCoSレベルに応じて様々な障害を挿入
- ナノ秒精度の遅延を追加
- ネットワークスループットパフォーマンスを最適化
- Spirent TestCenterと組み合わせてE2Eプロトコルに対応し、テストを拡張
- インライン100/40/25GbEエミュレーションにスタンドアロンで使用
- 25GbEフロントホールテストにスタンドアロンで使用
Attero/Attero-X
Fixed Delay(固定遅延)/ Fixed Jitter(固定ジッタ)
- 固定遅延と固定ジッタは0.1μS単位で設定可能
- 固定遅延の最大値:回線速度によってことなる(10GbE:0.8S、1GbE:8S、100MbE:80s)
- 固定ジッタの最大値:500μs
Error Packet(Ethernet FCS エラー挿入)/ Lost Packet(パケットドロップ)/ Repeated packet(パケット複製)/ Misorder(パケット順序入れ替え)
- 下記障害タイプのうち1つを選択
障害タイプ | 説明 |
---|---|
Errored Packet | Ethernetフレームチェックサムにエラーを発生させます。 |
Lost Packet | Ethernetパケットがドロップされます。 |
Repeated Packet | Ethernetパケットがリピートされます。 |
Mis-order Events to a depth. |
パケットが順序を入れ替えて送信されます。Depthの値はパケッ トの列の中での適切な位置からの相対的なずれを表します。 例)depthが3で影響を受けるパケットが先頭から4番目の場合、 4番目の位置から7番目の位置、つまり3つ後ろに移動します。 Depthの範囲:1から32(1刻み) |
Packet置き換え
- パケットの先頭128バイト以内の任意バイトを上書き可能
- 特定のバイトを常に指定した値に書き換えることも、ビットを反転することも可能
Link Flap(リンクフラップ)
- Ethernet回線のリンク切断/確立を繰り返すことが可能
- リンクを切断したままにしておくことも可能、さらには指定した時間周期(600s以下)ごとに指定した持続時間(0.1~10s)の間切断し、再確立する動作を繰り返すことも可能
Symbol Error
- Ethernetの8b / 10b回線コーディングにおけるデータ信号(Dcode)を制御信号(Kcode)に置き換える
Distribution設定
- 下記の分布タイプと周期性を組み合わせて、障害発生の確率・タイミングを任意に設定可能
分布タイプ | 説明 |
---|---|
Single | 障害が1回だけパケットに適用されます。 |
Burst of packets | 障害が設定回数だけパケットに適用されます。 設定回数は1から10,000の範囲で設定。(1パケット刻み) |
Rate (%) | 障害が発生する率を0.00001%から99.99999%の範囲で設定します。 (0.00001%刻み) |
Ratio | 障害が発生する割合を1E-7から9E-1の範囲で設定します。 仮数部:1から9(1刻み)、指数部:-7から-1(1刻み) |
Constant | 障害が発生する率が100% となります。 |
周期性 | 説明 |
---|---|
Continuous | 常に分布タイプの発生率に従って障害が発生します。 |
On for + Repeat for | “On for”で設定した秒数の間、分布タイプの発生率に従って障 害が発生します。(“On for”は0.1から10sの範囲、0.1s刻みで 設定)障害を適用する動作を“Repeat for”で設定した周期ごと に繰り返します。(“Repeat for”は0.2から600sの範囲、0.1s 刻みで設定)上図“Distribution”の右をご参考ください。 |
Flow Wizard
- Attero本体でキャプチャしたパケットやWiresharkなどでキャプチャしたPCAPファイルからアドレス、タイプ、VLAN ID、ポート番号などのフィールド値に基づいてフローを自動判別することで、フローフィルタの設定を簡単に行うことが可能
Filter Builder
- 手動でアドレス、タイプ、VLAN ID、ポート番号などのフィールド値を入力し、フローフィルタを設定することも可能
Variable Jitter(可変ジッタ)
- 一様なジッタではなく、バリエーションを持ったジッタを挿入するための機能
- 挿入するジッタはPDV(Packet Delay Variation:パケット遅延変動)プロファイルと呼ばれるシナリオによって指定
帯域制御(Policer / Shaper)
- MEF(Metro Ethernet Forum)で規定されているPolicer機能をサポート
- Shaper機能もサポートされており、単独での使用も、Policerと同時に使用することも可能
- L1 / 2両方のレートにおけるBit Rateが設定可能
Tcl・Peri・Pythonスクリプトによる制御
- Tcl、Peri、Pythonの各種スクリプト言語用APIが提供されており、GUI操作を行うことなく使用可能
- 専用コントロールソフトウェア上で行った操作をキャプチャして、スクリプトを自動生成できるので、テストの自動化への組み入れも簡単に行うことが可能
統計情報表示
- フローフィルタごとにパケットカウンタなどの統計情報を遅延・障害の挿入動作中にリアルタイムに確認可能
Caputure & Replay(オプション)
- 実ネットワークの遅延変動を取得し、再現することが可能
- Atteroを経由して流れるパケットの受信時間間隔を5ns精度のタイムスタンプにて測定し、そのデータから導かれるパケット遅延の変動部分をPDVプロファイルと呼ばれるシナリオとして保存
- PDVプロファイルをVariable Jitter機能を用いて再現することで、実ネットワークで測定された遅延変動を簡単に高精度に再現可能
MEF-18 and ITU-T G.8261 Test(オプション)
- ITU G.8261およびMEF-18で定義されているCESおよびPTP用の各種テストケースに準拠したPDVプロファイルを提供
- このPDVプロファイルをAtteroにインポートするだけで簡単にテストを行うことが可能
※AtteroはPDVの挿入のみを行い、Wanderなどの測定は行いません