IoTコア技術と応用例 - IoT CONNECT 2016 | 東陽テクニカ
DAY.2 / IoTコア技術と応用例
2016年11月11日(金)9:50 START TIビル9Fセミナー室 (募集人数:先着80名)
〈B-1〉9:50~10:50(60分)
【講演テーマ】IoT でスポーツを全ての人へ
筑波大学・准教授
JSC ハイパフォーマンスセンター・マネジャー
(サイエンス・テクノロジーチーム)
河合 季信 氏
- 【講演者プロフィール】
- 1993年筑波大学大学院(体育研究科)修了。専門はコーチング学。ショートトラックスピードスケート選手として、1985年、1987年に世界チャンピオンとなったあと、1992年冬季オリンピックで銅メダルを獲得。その後、コーチに転じてナショナルコーチなどを歴任。合わせて、1998年長野オリンピックに向けてスラップスケートの導入にスポーツ科学の立場から貢献した。その後、オリンピックに向けたスポーツ情報・医・科学からの総合サポートに関わる。現在は、筑波大学で教育・研究に携わるとともに、東京・西が丘のハイパフォーマンスセンター・マネジャーとして、各競技団体のテクノロジー導入のサポートを行っている。
- 【IoTフィールド】
- 冬季オリンピックのメダリストという実績あるスポーツ科学者。さらにITリテラシーを併せ持ちスポーツ選手支援やオリンピック支援に東西奔走する氏はスポーツへのIoT利用を語るべき存在です。今、様々な交通手段のIoT化が進む中で最小粒度の人による移動に関連する先取りはスポーツ科学にあります。
- 【講演内容】
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- 競技スポーツでは何を測っているか
- サッカーやラグビー、バスケットボールなどで導入が進むトラッキング技術とは
- IoTによって、競技スポーツはどう変わるか
- IoTによる競技スポーツの変化は、市民スポーツをどう変えるか
- IoTによるスポーツの変化は、私たちの日常をどう変えるか
〈B-2〉11:00~12:00(60分)
【講演テーマ】コグニティブIoT ソリューションが実現する世界
日本アイ・ビー・エム株式会社
Watson IoT事業部
テクニカルセールス&ソリューション部長
永井 修 氏
- 【講演者プロフィール】
- 1987年東京大学工学部卒業。同年日本アイ・ビー・エム入社。
パッケージ・アプリケーション開発からキャリアをスタートし、オブジェクト指向テクノロジーの普及に力を入れる。
その後、Agile開発、DevOps 関連ソリューションの技術支援を経て、現在、IoT技術の普及に従事。 - 【IoTフィールド】
- IoTの世界では、膨大な数のデバイスやセンサーから、膨大な量のデータが生成される。しかし、まだそのIoTデータの活用については、ほとんどのデータが何も活用されていないのが現実である。本セッションでは、こうしたデータを分析し、学習、理解、予測し、ビジネスに価値を生むWatsonとIoTを癒合した「コグニティブIoTソリューション」を事例を交えてご紹介いたします
- 【講演内容】
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- IoTに対する企業の取り組み
- IBMが提供するIoTプラットフォーム
- 国内外のIoTソリューション事例
- コグニティブIoTソリューション活用例
〈B-3〉12:10~13:10(60分)
【講演テーマ】高性能コンピューティングの始め方
株式会社富士通コンピュータテクノロジーズ
組込みシステム技術統括部 先行技術開発部 部長
JASA主催 ETロボコン本部技術委員長
江口 亨 氏
- 【講演者プロフィール】
- 1988年より株式会社 富士通コンピュータテクノロジーズにて、画像処理WS・パソコン向けCD-R・新聞システム・車載電子プラットフォームAUTOSARなどを手がけ、現在はモデル駆動開発ツール開発やアーキテクチャ設計・教育に従事。最近では、慶應義塾大学大学院SDM(ソフトウェア工学)・東海大学の非常勤講師などを務め、ETロボコンを通した組込みシステム教育や、水中ロボコン参加など多方面で活動中。
- 【IoTフィールド】
- 産業機械やロボットが装備しているローカルなプロセッサの計算能力だけで業務を遂行するしかない時代は今や過去のものです。IoTの1コンポーネントとしてHPCと呼ばれるサービスをシステム設計に取り入れることで新種の機器が開発可能になります。現在利用可能なクラウドサービスの事例ケースに通暁した江口氏の平易な解説を聞きましょう。
- 【講演内容】
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- HPCとは何なのか
- システムの何処をHPC化するのか
- HPCを実現する方法と仕組み
- AWS・Azureクラウドでの構築と使い勝手
〈B-4〉14:10~15:10(60分)
【講演テーマ】IoTでの画像の利用法と基礎理論
東京都市大学
メディア情報学部 情報システム学科 准教授
小倉 信彦 氏
- 【講演者プロフィール】
- 多目的信号処理に関する研究に従事。反復近似手法による信号処理手法と、制御への応用、およびそのソフトウェアに興味を持つ。2004年より ESSロボットチャレンジ、ETソフトウェアデザインロボットコンテストなどで技術指導を行う。
- 【IoTフィールド】
- HPCや高速ネットワークにより画像データも連続センシングデータの一種として扱うことができるようになりました。人の思考判断のほとんどが視覚情報に基づいているという事実をみても、IoTにとって画像の利用法を理解することは重要です。データ量が無制限に増え、また観測したい対象量と乖離が起きがちな画像データをIoT で扱う際の難しさと、そこに役立つ手法や原理を概観し理解することで、問題領域の発見に役立ちます。
- 【講演内容】
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- 画像からみたIoT / ビッグデータ
- 画像を用いた制御や計測
- 礎的な画像マッチング技術と原理
- 機械学習や分散処理のための情報圧縮技術
- 画像処理の実現手段の発展
〈B-5〉15:20~16:20(60分)
【講演テーマ】IoTコア技術としてのネットワークの今とこれから
早稲田大学 基幹理工学部 教授
JPNIC 理事長
内閣サイバーセキュリティ戦略本部
研究開発戦略専門調査会 会長
Stanford大学 元客員研究員
後藤 滋樹 氏
- 【講演者プロフィール】
- 東京大学理学部数学科卒業、同大学大学院修士課程修了、NTT研究所に勤務。その後に情報工学の博士号を取得。NTT勤務の期間中の1984年8月から一年間、米国Stanford大学の客員研究員となり当時のARPAネットを利用。1985年に帰国後、JUNETの活動に参加、junet-adminの役割を法人化したJPNICの現在の理事長。1980年代には日本の国家プロジェクト「第五世代コンピュータ」に積極的に参加した経歴を持つ。1996年4月に早稲田大学教授となり、現在のインターネットにおける課題を明らかにして、将来のネットワークの姿を明らかにするための研究に取り組んでいる。
- 【IoTフィールド】
- IoTの通信基盤はインターネットです。ただし万物(Things)が接続されるという経験は、これまでのインターネットにもありません。
本セッションでは、今後のIoTの普及を支えるIPv6アドレスの現状と注意点、さらにIoT時代に懸念されるサイバーセキュリティ、インターネットにおける人工知能(AI)技術への期待と活用方法について解説します。 - 【講演内容】
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- 既に使われているIPv6
IPv4アドレスの在庫枯渇 / 互換性のないIPv4とIPv6 / IPv6の利点と弱点 - 心配なサイバーセキュリティ
悪者にとって便利なインターネット /「通信の秘密」が悪者を守る / 対策技術の2つの潮流:ルール型と学習型 - 人工知能の勝ちと負け
万能の人工知能は未だ存在しない /「失敗」に学ぶことが本質 / 第2次AIブームの経験を第3次ブームで活用
- 既に使われているIPv6
〈B-6〉16:30~17:30(60分)
【講演テーマ】[パネルディスカッション] IoT を編み込むためのヒントと知恵
株式会社東陽テクニカ
参事(ソフトウェア研究開発担当)
NPO 法人SESSAME 理事
二上 貴夫
- 【モデレータプロフィール】
- ㈱東陽テクニカ事業戦略室 参事(ソフトウェア研究開発担当)、NPO法人SESSAME理事を兼務。1978年より東陽テクニカにて核燃料γ線解析、放射線医学、自動車音振動解析、デジタル機器などの試験計測ソフトウェア開発に従事。現在、組込みソフト開発コンサルタントとして英国MISRAや米国IICコンソーシアムのリエゾンを務める。教育分野では、東海大学教授(2007-2011)、現在も九州大、筑波大などで組込み技術教育を行う。
- 【講演内容】
- IoT計測は、応用領域、画像処理、機械学習、ICT環境など従来大きなくくりでそれぞれ存在した技術を動的に統合するところが技術的なチャレンジであり、興味深い点です。このパネル討論では、それぞれの領域の識者が互いにどのような連携を想定しているのか、IoTシステムの編み上げ方の問題点と妥当な編み上げプロセスを討論します。
- 【参加メンバー】
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- モデレーター
二上 貴夫(東陽テクニカ) - パネラー
河合 季信 氏(筑波大学)
江口 亨 氏(富士通コンピュータテクノロジーズ)
香山 瑞恵 氏(信州大学)
小倉 信彦 氏(東京都市大学)
- モデレーター