Perforce Helix Coreの主な新機能 

2017.2


WANアクセラレータの利用によるリモート操作の高速化

2017.2リリースでは、WANアクセラレーション技術を使用できます。 WANアクセラレーションは、非常に大きなファイルであっても高速に複製できるため、Perforce分散環境の中央サーバとリモートサイトが、常に同期している可能性を劇的に高めます。


安定性とパフォーマンスの向上

並行取得機能により、Helix Coreは非常に高速なVCSサーバとなり得ました。高負荷がかかった状態でもサーバの応答速度を速め、より多くの同時リクエストをサポートできるようになりました。

2017.1


ファイル転送処理の高速化

Helix Coreの分散環境では、バージョン2016.2と比べると、大きな遅延が発生しているネットワークで16倍速くファイルを転送できるようになりました。レプリカ、エッジサーバ、コミットサーバ、プロキシなど、あらゆるサーバ間の通信において、同様のパフォーマンス改善を実現しています。


分散型チームやCI向けの大規模なGit環境のサポート

Helixバージョニングエンジンは、分散型チームや多種多様なリポジトリ向けに、大規模なGit環境をサポートするようになりました。また、Helix4Gitではビルド処理が40~80%高速になり、さまざまなミラーリングオプションを用いてストレージの使用量を最大18%低減することが可能です。詳しくはHelix4Gitをご覧ください。


コマンド1つでファイルのリネームや移動を操作

“p4 move”コマンドを実行した際に、まず“p4 edit”を実行するように求められることがなくなりました。バージョン2017.1では、コマンド1つでファイルのリネームや移動を行えます。


複数のDVCSサーバに格納されているコードに対する変更の特定と取得

DVCS環境において、“p4 files”や“p4 sync”などのコマンドでチェンジリスト識別子の使用がサポートされるようになりました。これにより、異なるデータセットを伴い複数のHelix DVCSサーバをまたいで共有されるコードの変更を迅速かつ簡単に検索、参照、操作することが可能です。


サーバにおける古いTLSバージョンへの対策

古い暗号化プロトコルは、コンピュータネットワークを介した通信上のセキュリティ侵害を引き起こします。本バージョンでは、利用を許可するTLSの最小/最大バージョンを管理者が指定できるようになりました。指定以外のTLSバージョンによる接続を防ぎ、より厳密なセキュリティ対策を実現するための優れた柔軟性を提供します。


名前を使ったリモート仕様のフィルタリングと検索

中央のDVCSサーバに存在するリモート仕様の検索を高速に行えるようになり、操作性が向上しました。


2016.2


パーティーション化済みのワークスペースにおけるビルド成果物のサブミット

読み取り専用ワークスペースに対する改善要求にお応えしました。パーティション化済みワークスペースは、読み取り専用のワークスペースでありながら、ビルド成果物をサブミットできるワークスペースです。DevOpsのあらゆるニーズを満たし、これまで同様にワークスペースを軽量かつ簡単、自由に使えます。


履歴を保持したまま古いデータを元に戻す

高度なセキュリティやコンプライアンスを確立するための監査証跡を保持しつつ、操作1つでチェンジリスト全体を簡単に過去の状態に戻すことができるようになりました。


権限の委譲

特定のグループやユーザに、特定のディポやパスに対する権限の委譲が可能となりました。

 

2016.1


分散型チームメンバ間のコラボレーションの効率性を改善

DVCSにおけるコラボレーションのワークフローを促進します。ローカルで作業し、加えた変更に対して新しい保留チェンジリストを作成して関連付け、その変更をリモートサーバにプッシュし簡単なレビューを行ってからメインラインにサブミットする、という操作が行えるようになりました。これにより、ワークフローの迅速な実行と、ディスク使用量の低減を実現します。


ディットマッピングによる柔軟性の大幅な向上

複雑な手順を踏んで、ニーズに合うようワークスペースマッピングを作成する必要がなくなりました。ディットマッピングでは複雑なコードをブロック単位に分けて自由に取り組むことができるので、ビルドの失敗によるストレスを何カ月も抱えることなく共有ライブラリで作業を行うことが可能です。


p4 aliasesのカスタマイズ

自分にとって能率的でよく使うコマンドを、.p4aliasesファイルに定義できるようになりました。また、複数のp4コマンドをつなぎ合わせ、ワークフローを簡素化するバックグランドのプロセスを実行することができます。


p4 reshelveを用いた自動化の促進

p4 reshelveコマンドを活用することで、ツールの作成者はHelixにおける自動処理を促進することが可能です。