ブロアファン空冷ヒステリシスブレーキ 「BHBシリーズ」
ブロアで冷却することにより、高出力の連続運転に対応できるヒステリシスブレーキです。
最高20,000 rpm, 連続6 kWまで使用可能です。
特長
- ブレーキ負荷の範囲 : 3 Nmから24 Nmフルスケールまで4 機種のラインナップ
- 高速回転 : 最大 20,000 rpm
- ブレーキ負荷電力 : 最大 7,000 W (BHB-24 5分以内)
- ブロアによる冷却 : コンプレッサー不要、高い負荷で連続試験可能
- ブレーキ構造 :回転数とは無関係に安定なトルクを発生するヒステリシスブレーキ
- モータのフリーランから拘束、停止までの測定可
テクノロジー
ヒステリシスブレーキの動作原理
ヒステリシスブレーキは回転速度に依存することな く、物理的な摩擦なしにブレーキ負荷を発生します。
ヒステリシスブレーキは、円筒状の鉄製ロータと、コイルにより励磁される歯型形状の磁極を持ったステータが非接触に合わさった構成です。
磁極が励磁されてないとき、ロータはボールベアリングに支えられて、自由に回転します。
コイルに電流を供給して磁極を励磁すると、ロータとの間の空隙に磁界が発生します。ここで透磁率の高いロータが回転すると磁気摩擦が発生します。
従って、ロータの回転エネルギーを磁気摩擦の損失として吸収しブレーキとして働きます。
ブレーキの選定
- 最大トルク
- 最大回転数
- 最大電力
の3つ全てが試験条件の範囲に入っていることを確認します。試験が短時間か連続なのかによって、ブレーキの最大電力は異なっています。また、空冷によってブレーキの最大電力は大きくなります。空冷が必要かどうかは、ブレーキの仕様一覧表で確認できます。
電力は、で計算できます。
仕様
型名 | 定格トルク | 定格電流 | 最大回転数 | ブレーキ負荷電力 | 抵抗@25℃ ±10% |
|||
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空冷あり | 空冷なし | |||||||
5分以内 | 連続使用 | 5分以内 | 連続使用 | |||||
[Nm] | [mA] | [rpm] | [W] | [W] | [W] | [W] | [Ω] | |
BHB-3B | 3 | 750 | 20,000 | 1,500 | 935 | 800 | 160 | 33 |
BHB-6B | 6 | 1,500 | 20,000 | 3,400 | 3,000 | 1,000 | 225 | 16.5 |
BHB-12B | 12 | 1,200 | 12,000 | 3,500 | 3,000 | 2,200 | 250 | 20 |
BHB-24B | 24 | 2,400 | 12,000 | 7,000 | 6,000 | 4,000 | 450 | 10 |
型名 | ブロア | ドラッグトルク @1000 rpm |
イナーシャ | 最大加速度 | コイル電力 | 電圧 | 重量(ブロワ含む) | |
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電圧 | ||||||||
型名 | [VAC] | [Nm] | [kg・cm2] | [rad/s2] | [W] | [VDC] | [kg] | |
BHB-3B | BL-001 | 120 | 1.51×10-2 | 6.89 | 4,340 | 18.56 | 24.8 | 17 |
BHB-6B | BL-001 | 120 | 2.82×10-2 | 13.8 | 4,340 | 37.13 | 24 | 21 |
BHB-12B | BL-001 | 120 | 9.18×10-2 | 56 | 2,140 | 28.8 | 24 | 35 |
BHB-24B | BL-002 | 120 | 0.14 | 112 | 2,016 | 57.6 | 24 | 68 |
動作環境 | |
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温度 | -40℃ ~ +85℃ |
相対湿度 | 90%以内、結露しないこと |
電気的仕様 | |
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最大電圧 | 36 VDC |
機械的仕様 | |
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軸端の形状 | スムーズ |
バランス性能 | SO 1940-1 G6.3 準拠 |
ブレーキ負荷電力は、コイルやベアリングの上限温度100℃から算出しています