大電力RFパワーアンプ
新発売
「TA0122」シリーズは半導体素子を用いたRF(高周波)パワーアンプで、自動車や車載機器のイミュニティ試験に必要な強い電磁ノイズを発生させる装置です。
基本性能である出力直線性や安定性が優れていることに加え、完成車のイミュニティ試験に必要な電力を、余裕をもって出力することが可能です。RF増幅素子の実装には、信頼性を向上させる方式を採用しています。
さらに、テスト段階では、高性能な電子顕微鏡を用いたハンダ接合断面の形態や微細構造の解析、冷熱加速試験の実施などを通して長期信頼性を担保しています。
故障率を低減し、製品寿命を延ばすため、RF出力電力、トランジスタ電圧・電流、ユニット内部温度など故障解析に必要な内部データを自動で保存し、約8,760時間分(24時間連続運転で12か月分相当)の記録を保持できる容量を持っています。中長期的な傾向の読み取りや定期的なログ観測により、予防保全につなげることが可能です。
特長
- 3つのモデル展開:2.5kW、5.0kW、10kW
- ギ酸リフロー方式によるハンダ接合を採用しRF増幅素子を実装
- 完成車のイミュニティ試験にも対応
- 迅速なメンテナンスが可能
- 故障時の原因解析を容易にするデータ保存機能
仕様
主な仕様(モデル:TA0122-10)
項目 | 内容 |
---|---|
周波数 | 10kHz-225MHz |
出力電力(Psat) | 10kW(10kHz to 100MHz、CWにて) 100MHz~225MHzは32W/MHz の割合で6kWまで減衰(CW) |
出力電力(P1dB) | 7.0kW(10kHz to 100MHz、CWにて) 100MHz~225MHzは24W/MHz の割合で4kWまで減衰(CW) |
ゲイン | 70dB以上 |
フラットネス | 2.0dB以内 |
入力電力 @Psat出力 | +3.0dBm以下 |
保護機能 | 反射電力が出力電力の50%を超えた場合、出力を停止させます。 |
高調波 | -20dBc以下 (6kW出力にて、但し、100MHz以上はディレーティング) |
スプリアス | -70dBc以下 (6kW出力にて、但し、100MHz以上はディレーティング) |
電源 | 190~250VAC; 15%、50/60Hz 三相電源にて55kVA以下 |
入力コネクタ | N-R(背面) |
出力コネクタ | 1-5/8-EIA フランジ(背面) |
モニタコネクタ | N-R(背面) |
出力結合量 | -70dB; 2dB typ. |
インターフェイス | GPIB、USB、Ethernet(背面) |
リモート機能 | アンプの機能設定 各種アラーム・モニタの確認 各種アラームの閾値変更が可能 |
冷却方法 | 強制空冷 |
温度条件 | 動作:0~+35℃ 保存:-15~+55℃ 湿度:15~85%、+25℃にて(結露のないこと) |
重量 | 1000kg以下 |
寸法 | 570mm(幅)x 1000mm(奥行)x 1984mm(高さ); 2 ラック ラック規格:19インチ(EIA) |
ログ内容 | VSWR(VSWR) 過大入力(Excessive Input) 過大出力(Excessive Output) 反射過大(Excessive Reflection) インターロック(Interlock1、Interlock2) サーモスタット(Thermostat) 電源(PSU) FET温度(FET Temperature) FET電圧(FET Voltage) FET電流(FET Current) 吸気温度(Intake Temperature) 排気温度(Exhaust Temperature) |
保証期間 | 3年間 |