EMI 測定システム
電子機器の高密度実装化を伴ったデジタル化・モバイル化が進みノイズ源の特定やEMC 対策が難しくなってきています。上限 測定周波数の拡大など、年々改訂される規格に対応すること、振 る舞いが複雑化したノイズを最大限にデータ収集・保存するこ とが求められています。 当社はこれらの要求に対応するソフトウェア「EPX」シリーズや 「ES10」シリーズを開発し、さまざまなユーザーに適したEMI 測定システムを提案、供給しています。 洗練されたユーザーインターフェースにより、操作性が大幅に 向上。初心者から熟練者の方まで満足いただけます。電子機器 のEMI 対策用の簡易測定から規格に従った最終認定試験までの EMI 測定をより確実に効率よく実施できるよう自動化しました。
特長
基本測定機能
- スペクトラムデータの取得
- QP 測定すべき妨害波の選択
- 最大輻射位置測定(アジマス・ハイトパターン、クランプ位置)
- 妨害波レベルのQP、AV 測定
- 測定結果の表示・出力・保存
- 最新のWindows OS に対応:最適なハードウェア構成が可能
適合規格
● 民生機器:CISPR, EN, ETS, FCC, VCCI 等
計測器に係る最近の主な規格改訂
CISPR22, VCCI:上限周波数6GHz放射ノイズ測定
ISN(通信 /電信線端子妨害波測定)
CISPR16-1-1:検波器:AV・Peak・QP検波器 → CISPRAV
・ Peak・QP・CISPR APD等新しい検波器対応
● 無線規格:TS51.010-1, TS34.121(3GPP)
携帯電話(GSM,WCDMA)
EN300 328, EN301 893 (ETSI)無線LAN、Bluetooth
● 自動車:SAE、CISPR12、CISPR25、JASO、ECE R10等 各種最新規格に対応
システム構成
ソフトウェア
● 民生機器用測定ソフトウェア
【EPXシリーズ】
- EPX/RE:放射エミッション計測評価ソフトウェア
- EPX/CE:伝導エミッション計測評価ソフトウェア
- EPX/REF:妨害電力計測評価ソフトウェア
【ES10シリーズ】
- ES10/RE:放射エミッション計測ソフトウェア
- ES10/CE:伝導エミッション計測ソフトウェア
- ES10/LE:簡易版エミッション計測ソフトウェア
- ES10/RFP:妨害電力計測ソフトウェア
【EPシリーズ】
- EP5/RSE:放射スプリアスエミッション測定ソフトウェア
- EP5/NSA:サイトアッテネーション測定ソフトウェア
● SVSWR 測定ソフトウェア
● オーディオ・ビデオ機器用ソフトウェア
● 自動車・車載機器測定ソフトウェア
【EPX・ES10シリーズ】
- EPX/VE:自動車・車載機器用エミッション計測評価ソフトウェア
- ES10/VE:自動車・車載機器用エミッション計測ソフトウェア
(CISPR12, CISPR25, 2004/104/EC 各自動車メーカー最新規格対応)
ラインアップ
測定システム
●放射エミッション自動測定システム(30MHz ~ 40GHz)
EUT から放射されるノイズをアンテナを使用して、スペクトラムアナライザでのデータ取得・レシーバでのQP 測定などを実施し、ノイズ対策測定や最終認証試験に適合した測定システムです。1GHz ~ 40GHz まで周波数拡張のためにアンテナ・プリアンプ・スペアナ・レシーバを適切な組み合わせで測定システムを提案いたします。
●伝導エミッション/放射磁界自動測定システム(9kHz ~ 30MHz)
EUT からの伝導性ノイズを擬似電源回路網や電流プローブ等を使用して測定します。CISPR22 で規定された通信線ポート用のネットワーク(ISN、AAN)にも対応しております。
●妨害電力測定システム(30MHz ~)
EUT からの雑音電力をアブソービング・クランプで検出し、スペクトラムアナ
ライザ・レシーバにてその周波数・レベルを測定します。自動クランプ走行台にも対応しています。
●SVSWR法測定システム
GHz 帯のサイト評価であるSVSWR 法を実施するためのシステムです。専用の送信アンテナポジショナを用いることにより、再現性の高い測定を行うことができます。
●放射スプリアスエミッション測定システム
携帯電話、無線LAN などの電磁波放射機器の放射スプリアスエミッションを測定するシステムです。3GPP, ETSI 規格に対応した実効放射電力測定、スプリアス測定が可能です。