東陽テクニカ

MPAC(マルチプローブ電波暗室)法アンテナ計測システム

車両の高精度なアンテナ放射パターン測定を実現

車両通信アプリケーションでは、上空が開けており、かつ路面上での通信が多いので、2D環境での評価でもほとんどの場合は問題ありません。しかし、車両全体の精度のよいアンテナ放射パターン測定が難しい場合は、従来型MPAC法を使用するメリットが大きくなります。携帯端末に比べてサイズが大きいので、プローブ数を増やす必要があり、システムの規模が大きくなりますが、シングルクラスターに限定すれば、プローブ数を減らすことができ、システム規模も小さくすることも可能です。

特長

  • アンテナ搭載位置に依らないMIMO性能評価
    MPAC法は直接的にMIMOスループット測定が実施できるため、アンテナ搭載位置の違いによる、MIMO性能変化の評価を容易に実施可能。
  • さまざまな環境を模擬し、MIMO性能の容易な評価
    通信の多い市街地に加え、MIMOに不利な通信の少ない郊外モデルのような環境も模擬でき、MIMO性能の優劣を容易に判別可能。
  • 高品質通信実現へのダイバーシティゲイン評価も
    VNAを用いたアンテナパターン測定にチャンネルエミュレータのレイリーフェージングをふかして、ダイバーシティゲインも評価。

システム構成

  • 東陽テクニカ製「TY2100」ソフトウェア
  • RFチャンネルエミュレータ Spirent「Vertex」
  • 5Gテスター
  • プローブ

「TY2100」ソフトウェア 画面例