Helix Coreサーバ管理者ガイド: マルチサイト展開 (2019.1)

サービスユーザ

Helixサーバユーザには、標準(standard)ユーザ、オペレータ(operator)ユーザ、およびサービス(service)ユーザがあります。standardユーザは通常のHelixサーバユーザで、operatorユーザは、人または自動処理によるシステム管理者を対象とします。serviceユーザは、複製プロセスの一部として、サーバ間認証で使用されます。

サービスユーザは、単一サーバ環境のリモートディポの場合に使用すると便利です。ただし、マルチサーバ環境と分散環境では、必ずサービスユーザを使用する必要があります。

制御対象の各マスターサーバ、レプリカサーバ、またはプロキシサーバに対して、serviceユーザを作成してください。これにより、サーバログを簡単に読むことができるようになります。サービスユーザの場合、マスターサーバやコミットサーバとの通信を行う前に、エッジサーバと他のレプリカで有効なログインチケットが必要になるため、セキュリティの強化にも役立ちます。サービスユーザはHelixサーバのライセンスを消費しません。

重要

Helix Coreサーバ管理者ガイド: 基本の「サービスユーザ」トピックを参照してください。

サービスユーザのチケットとタイムアウト

特定のグループのメンバーではない新たに作成されたサービスユーザには、デフォルトのチケットタイムアウトである12時間が適用されます。サービスユーザのチケットの失効が原因で発生する問題を回避するには、サービスユーザ用として、タイムアウト値を非常に長く設定したグループを作成するか、タイムアウト値をunlimitedに設定してグループを作成します。マスターサーバで、次のコマンドを実行します。

p4 group service_users

グループのUsers:リストにservice1を追加して、Timeout:PasswordTimeout:に大きな値またはunlimitedを設定します。

Group:            service_users
Timeout:          unlimited
PasswordTimeout:  unlimited
Subgroups:
Owners:
Users:
        service1
重要

サービスユーザが複製を行うには、p4 loginコマンドで作成されたチケットを持っている必要があります

サービスユーザの権限

サービスユーザにsuper権限を付与するには、マスターサーバ上でp4 protectコマンドを使用します。サービスユーザが実行できるコマンドは非常に制限されているため、super権限を付与しても問題ありません。