Helix Coreサーバ管理者ガイド: 基本 (2019.1)

通信ポート情報

p4dサービスがどのマシン上で接続を待機しているのか、またp4dがどのTCP/IPポートで接続を待機しているか、そして通信がプレーンテキストであるかSSLであるかをHelixサーバアプリケーションが知っている必要があります。

HelixサーバユーザのP4PORT環境変数を、protocol:host:portに設定します。なお、protocolは通信プロトコル(SSLの場合はssl:から、プレーンテキストの場合はtcp:から始まります)、hostp4dを実行中のマシンの名前、portp4dが接続待機中のポート番号です。以下に例を示します。

P4PORT 動作

tcp:server1:3435

Helixサーバアプリケーションは、ポート3435で待機しているホストserver1上のHelixサーバにプレーンテキストで接続します。

tcp64:server1:3435

Helixサーバアプリケーションは、ポート3435で待機しているホストserver1上のHelixサーバにプレーンテキストで接続します。アプリケーションは最初にIPv6接続による接続を試み、それに失敗すると、次にIPv4による接続を試みます。

ssl:example.org:1818

Helixサーバアプリケーションは、ポート1818で待機しているホストexample.org上のHelixサーバにSSLを介して接続します。

<not set>

Helixサーバアプリケーションは、ポート1666で待機しているperforceという名前またはエイリアスのホストのHelixサーバに接続します。プレーンテキストでの通信が想定されます。

SSL接続を有効にした場合、ユーザがサービスへの接続を最初に試みたときに、サーバのフィンガープリントが表示されます。フィンガープリントが正しければ、ユーザはp4 trustコマンド(p4 trust -yまたはp4 -p ssl:host:port trust -i fingerprintのいずれか)を使用して、フィンガープリントをP4TRUST環境変数で指定したファイルにインストールすることができます。このファイルには、既知または信頼済みのHelixサーバおよびそれぞれのフィンガープリントのリストが保存されます。P4TRUSTが設定されていない場合、このファイルはユーザのホームディレクトリにある.p4trustになります。