Helix Coreサーバ管理者ガイド (2020.1)
エッジサーバでサブミットを行う場合のバックグラウンドアーカイブファイル転送機能
バージョン2019.1では、エッジサーバでのアーカイブファイルのサブミットがバックグラウンドで実行されるようになりました。 バージョン2019.1以降、複製環境におけるサブミットの動作を以下のように設定できるようになりました。
- エッジサーバのメタデータがコミットサーバに送信される。
- エッジサーバのユーザがサブミットの完了を確認し、作業を再開する。
- バックグラウンドで、コミットサーバがエッジサーバのアーカイブファイルをプルする。
バージョン2019.1よりも前のエッジサーバでは、サブミットされたアーカイブファイルとメタデータの両方がコミットサーバに転送されるまで待つ必要がありました。
バックグラウンドアーカイブファイル転送機能を有効にするには、以下の手順を実行します。
前提条件
- コミットサーバに対してサービスユーザが定義されていることを確認してください。また、そのサービスユーザが、バックグランド転送処理に参加するすべてのエッジサーバに対するサーバ仕様のExternalAddressフィールドにログインしていることを確認してください。
- バックグラウンド転送処理に参加するいずれかのエッジサーバでSSL/TSLセキュリティが有効になっている場合、コミットサーバ上のサービスユーザにより、それらのエッジサーバのExternalAddressフィールドに対する信頼関係が確立されていることを確認してください。
手順
- すべてのサーバで、submit.allowbgtransfer構成可能変数の値を「1」に設定します。
- すべてのサーバで、lbr.autocompress構成可能変数の値を「1」に設定します。
p4 submit -bコマンドを実行するようにユーザに指示してください(-bオプションを指定すると、アーカイブファイルの転送処理がバックグラウンドで実行されます)。
または、以下の手順により、p4 submitコマンドを自動的にp4 submit -bコマンドとして実行することもできます。この場合、ユーザが-bオプションを指定する必要はありません。
- すべてのサーバで、submit.allowbgtransfer構成可能変数の値を「1」に設定します。
- すべてのサーバで、lbr.autocompress構成可能変数の値を「1」に設定します。
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エッジサーバで、submit.autobgtransfer構成可能変数の値を「1」に設定します。
注意
アーカイブファイルの転送が失敗した場合は、p4 pull -u -t targetコマンドを使用して、転送処理をもう一度実行してください。targetは、転送処理が失敗した原因となったサブミット操作が実行されたエッジサーバのExternalAddressです。
転送失敗時のエラーなど、バックグラウンドで転送されたファイルの詳しい内容については、コミットサーバに対するp4 pull -lコマンドの実行結果を確認してください。