パケットキャプチャを支える高速データ書き込み技術 ~SYNESIS誕生から7年目を迎えて~

本記事は、2018年6月に投稿した「パケットキャプチャを支える高速データ書き込み技術」の内容を現時点の情報を踏まえて再編成しています。
2018年7月に発行した東陽テクニカルマガジン パケットキャプチャを支える高速データ書き込み技術 にて当時の記事が閲覧が可能ですので、あわせてご覧ください。

高速データ書き込みへの挑戦

当社は、2015年6月に世界で初めて100Gbpsのパフォーマンスでロスなしのパケットキャプチャ装置を完成させました。ラックマウント型の製品です。2022年6月現在、SYNESISの最大キャプチャパフォーマンスは200Gbpsとなっています。また、現在ではラックマウント型だけではなく、ポータブル型も販売しています。そこに至るまでには様々な課題がありました。
現在、キャプチャパフォーマンス維持しつつ、より使いやすく設置しやすい小型化、軽量化を目指しています。また、さらなる高速化についても検討しています。

技術特許の取得

以前の記事を書いた際は、この技術はまだ特許申請中の段階でした。現在では、日本で2件、米国で2件の特許を取得しています。

new_releases 日米に続き中国でも特許を取得しました。(2023/05/16更新)

特許情報に関する最新の情報は、SYNESIS ポータルサイトで公開しています。

SYNESIS開発の今後にむけて

パケットキャプチャを支える高速データ書き込み技術の最後は以下のように締めくくっています。

本技術は、「データ書き込み装置及び方法」として特許出願中です。IoTの普及によるネットワークに接続されるデバイスの増加、ネットワーク上で生成される膨大なデータを利用するビッグデータ解析の進展など、ますますネットワークは高速・大容量になることが想定されます。今後もICTの変化に追随できるよう、常に将来を見据えた開発を行ってまいります。

この文章を書いた時点で、SYNESISのバージョンはVer.3.5でした。現在Ver.7.0が無事リリースされ、次期バージョンも今年中にリリースが予定されています。ここまで続けられたことは、多くの方にご支援を賜りましたおかげかと存じます。あらためて感謝申し上げます。

現在のネットワークの状況、そして当社の取り組みを踏まえて以下の言葉で締めくくりたいと思います。

ネットワークをとりまく私達の環境は、確実に変わりつつあります。リモートワークやオンライン授業の普及、XaaS市場の拡大、企業や行政のDX推進、急増するセキュリティ脅威への対策、身近となったIoTの活用など、すでにネットワークは日常生活に不可欠な社会基盤となっています。
ネットワークはますます複雑化、多様化していくことは容易に推測できます。
今後もそのようなICTの変化に追随できるよう、常に将来を見据えた開発を行ってまいります。

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