今月SYNESISのVer.8.5.3がリリースされました。今回もSE目線からのおすすめするポイントとその技術背景についてテーマを絞ってお伝えします。Ver.8.5.3で追加された機能のサマリについては、SYNESISポータル 製品情報、Ver.8.5.3 リリースノートもあわせてご確認ください。

今回は、SYNESISのバックアップ・リストア機能について深堀りして解説します。

SYNESISのバックアップ・リストア機能

SYNESISには、ユーザが設定した項目を一括でバックアップ・リストアができる機能が当初のバージョンから備わっていましたが、Ver8.5.3からバックアップ・リストア機能がより便利になりました。具体的には、以下のことが改良されています。

1. システム全体をバックアップするツールをサポート
2. フィルタなど一部の項目の個別バックアップ・リストア

ひとつづつ解説します。

システム全体をバックアップするツールをサポート

SYNESISの設定やOSの設定をまるごとバックアップするツールをリリースしました。これにより、リカバリや機器リプレイスを行った際の設定投入が非常に簡単になりました。従来からの「設定のバックアップ・リストア」機能と比較した表が以下です。

*1: リストア時に設定を適用するかどうかを選択することができます。
*2: マネージメントインタフェースの数や名称が一致している場合のみリストアを実施します。
*3: V6.0以降のSYNESISでバックアップ可能です。同じアダプタを有するSYNESISに対してのみリストアを実施します。

今まではOSのアップグレードを伴う作業では、個別にOSの設定をバックアップ・リストアする必要があったのですが、今後は一括でバックアップ・リストアが可能になります。また一部条件はありますがバックアップできるバージョンが拡大しています。今後SYNESISをリプレイスする際に非常にお役立ていただける機能になっています。

フィルタなど一部の項目の個別バックアップ・リストア

「APM/NPMのサイト定義は他のSYNESISにも同じ定義で使いたい」「SYNESISを初期化して使用したいがフィルタ設定だけ残したい」などの要望にお応えして一部の設定は個別にバックアップ・リストアが可能になりました。個別にバックアップ・リストアできる設定は以下です。

使用方法はとても簡単で、各種設定画面において、[エクスポート]ボタンをクリックすることで、設定内容をひとつのファイルにエクスポートしてダウンロードすることができます。また、同じ画面で[インポート]ボタンをクリックすることで、エクスポートしたファイルをSYNESISにアップロードして設定に反映させることができます。

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