SYNESISチームのGitHubページ公開のお知らせ
SYNESISチームでは、製品開発の過程で数多くのツールを開発してきました。このたび、これらのツールをより多くの方々に役立てていただけるようGitHubページを公開しました。本記事では、公開した内容やその背景について詳しくご紹介します。
SYNESISのGitHubページのご紹介
SYNESISのGitHubページは、こちらです。今後もAPIのサンプルコードや他システムとの連携スクリプト、便利なツールなどを継続的に公開していく予定です。現在、公開中のリポジトリは以下の2つです。いずれもライセンス条件を遵守いただければ、どなたでも自由にご利用いただけます。
feed-client
https://github.com/synesis-toyo/feed-client
リポジトリ:ブログ記事「パケットベースの解析の「いま」と「これから」 ~パケットデータの活用~」でも紹介したSYNESIS Feed Serviceに対応したPythonクライアント用のサンプルプログラムです。ユーザはこのプログラムを使用することにより、ソケットを介してSYNESISのパケットを読み出すことが可能となります。
edge-tts-generate
https://github.com/synesis-toyo/edge-tts-generate
リポジトリ:こちらもブログ記事「Pythonで音声合成 ~edge-ttsを利用して英語の音声ファイルを作成~」で取り上げたスクリプトです。Microsoftのedge-ttsを活用したテキスト音声合成ツールとなっています。ブログ記事にこのスクリプトで作成した音声や動画を掲載していますので、ぜひご覧ください。
GitHubとは
GitHubは、ソースコードの管理と共有を目的としたWebサービスで、Gitというバージョン管理システムを基盤としています。開発者がコードを保存・共有し、共同で作業を進めることが可能です。
GitHubの主な特徴は以下のとおりです。
- バージョン管理
GitHubでは、各プログラムの変更履歴を詳細に記録できます。これにより、誰が、いつ、どのような変更を行ったかを追跡でき、過去のバージョンに戻すことも容易です。 - 共同作業の効率化
複数人が同時に作業でき、コメント機能やタスク管理ツールにより、プロジェクトの進捗をスムーズに管理できます。 - オープンソースのコミュニティ
世界中の開発者が参加するコミュニティで、新しい技術やアイデアを共有できます。
2018年にMicrosoftがGitHubを買収した際は驚いた方も多かったかもしれません。しかし、この買収を機にMicrosoftはオープンソースコミュニティへの取り組みをさらに強化し、開発者向けのサービスにもその精神が反映されています。
GitHubに掲載した理由
今回、私たちがGitHubにソースコードを掲載した背景には、以下のような目的があります。
- 提供の利便性:
- ソースコードを従来のマニュアルに掲載するのでは、使い勝手がよくない
- 開発ツールの公開:
- SYNESIS開発時に検証で作ったプログラムをせっかくなら世に出したい
- 知名度の向上:
- 東陽テクニカがパケットキャプチャ製品の開発を行っていることをアピールしたい
ソースコードを掲載するにあたり、特に注意を払った点は「ライセンスの明記」です。他者のソースコードを利用する際、ライセンスが明確でないと使用をためらうことがあります。著作権法では、コードは作成時点で自動的に著作権が発生します。そのため、明示的なライセンスがない場合、使用や改変には著作権者の許可が必要です。これを踏まえ、私たちの公開コードでは適切なライセンス表記を行いました。
ご不明点やご意見がありましたら、お気軽にGitHubのIssue機能やエンジニアノート お問い合わせからお気軽にご連絡をください。
あとがき
今回のGitHub公開を機に、他社のGitHubページを改めて参考にさせていただきました。今後は、パケットキャプチャ関連だけでなく、さくらインターネットさんのたこ焼きレシピのように専門分野以外の方にも楽しんでいただけるコンテンツも発信してみたいと考えています。
SYNESISチームの活動を通じて、皆さまに役立つ情報をお届けしてまいります。引き続きご支援よろしくお願いいたします。