某企業情報システム部:「NetEyez」による夜間の大量トラフィックの原因特定
障害事象
A社において、ネットワーク管理者がMRTGツールによるインターネットGWのトラフィック統計を調べていたところ、ある日の夜間、通常とは異なるトラフィックが発生していたことに気が付きました。社内からインターネットに対して大量のトラフィックが送信されていました。(Multi Router Traffic Grapher)
図1 当日のインターネットGWの時間帯別通信量
夜9:00PM頃から翌朝9:00前まで上りのトラフィックが、ほぼ帯域上限(100Mbps)に近い状態で継続していました。(緑色のグラフ)
原因調査
NetEyezで当日の該当時間帯のインターネット通信を調査しました。
通信IPホスト数のトレンドグラフ上をマウスでドラッグして時間範囲を選択し、該当時間の通信を確認したところ、UPLOAD_SERVER というホストからその時間内に約1TBの通信が発生していたことが判明しました。
図2 NetEyezダッシュボード画面
ソリューション
原因:事象の発生要因は自動処理を用いてのクラウドサーバへの大量のファイルのアップロード
今回大量のトラフィックを発生させていたUPLOAD_SERVERの管理部門の担当者にヒアリングを行いました。
担当者は当日の夜間の時間帯に自動処理を用いてオンプレミスのUPLOAD_SERVERからインターネット上のクラウドサーバへの大量のファイルのアップロードを実行しました。しかし途中でエラーが発生し再送が繰り返され翌朝になっても処理が完了していませんでした。そのため担当者はその時点でアップロード処理を停止したとのことでした。
対策:ユーザへの依頼
今回は夜間であったため、他の従業員の業務への大きな影響はありませんでしたが、今後同様の作業を行う場合は注意するように担当者に依頼しました。
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