「日本初」800Gイーサ 相互接続伝送実証実験を実施
2023.08.16
2023年6月14日(水)~6月16日(金)までの3日間幕張メッセで開催された展示会「Interop Tokyo 2023」において、東陽テクニカは独立行政法人情報処理推進機構(以下IPA)様のブースで、日本初 *1の800Gイーサ相互接続伝送実証実験に参加し、「Spirent 800G イーサ アプライアンス」を提供いたしました。
超高速イーサネットの今後の発展、普及を考える上で重要な本実証実験の概要をご紹介いたします。
*1:2023年6月現在東陽テクニカ調べ
実証実験の概要
今回の800Gイーサ相互接続伝送実証実験の構成の概要を図1に示しました。
最新の800Gイーサ対応ルータが、東陽テクニカ取り扱いの米国Spirent Communications社(以下Spirent社)製の800GイーサテスタとQSFP-DD800光トランシーバで接続され、さらにInterop Tokyo 2023 ShowNet Backboneを介してSpirent社製400Gイーサテスタとも接続され、超広帯域トラフィック伝送の実用性を検証いたしました。
本実証実験はIPA様が中心となり、東陽テクニカ、Spirent社の他に、シスコシステムズ様、Juniper Networks様、Keysight Technologies様がコントリビュータとして参加し実施されました。
図1:800Gイーサ 相互接続伝送実証実験の構成概要
弊社は、800Gイーサ対応ルータと接続した「Spirent B2 800Gイーサ アプライアンス」で1x800G-DR8 + 1x400G-FR4のライブ・デモを実施いたしました。
デモの中では、800Gイーサテストポート内にBGPルータを仮想的に作り、BGPセッション等を確立させながら、同じポートで超広帯域トラフィックを送受信させるルータ性能テストを行いました。
Spirent TestCenter製品シリーズとして幅広いラインアップとの「協調や多彩なプロトコルエミュレーション機能、1ポートあたり30Wまで電源供給が可能な点など」本製品独自の強みと、実証実験の取り組みが評価され、「Spirent B2 800Gイーサ アプライアンス」がInterop Tokyo 2023 「Best of Show Award」 テスティング部門で審査員特別賞を受賞いたしました。
(審査員コメントより抜粋)
図2:実証実験にて使用された「Spirent B2 800Gイーサ アプライアンス」
IPA様からのコメント
独立行政法人情報処理推進機構 産業サイバーセキュリティセンター サイバー技術研究室 松本 智 様
「独立行政法人情報処理推進機構 産業サイバーセキュリティセンター(ICSCoE)では、社会インフラ・産業基盤を担う企業の中核となる人材育成事業を実施しており、サテライト拠点である秋葉原演習施設において、激甚化するサイバー攻撃に対するサイバーセキュリティ対策の強靭化に対応するため、これまで最新の技術や設備を導入してメーカー等と協力しながら実機を用いたセキュリティ対策や製品の検証ができる環境構築及び人材育成を行ってきました。このような活動を評価いただき、Interop Tokyo 2023において世界初公開となる800Gbps対応ルータや800Gbps対応テスタ等を用いたライブデモンストレーションの成功につなげることができたと実感しております。このような取り組みおよび成果こそが我々の価値であることを再認識し、今後もメーカー等と関係強化を図り、新しい価値を生み出し続けられるように努めてまいります。」
東陽テクニカは今後も、超高速イーサネットの発展と普及のために先進的な取り組みを各社様、各団体様と協力して実施してまいります。
本実証実験の内容や、「Spirent B2 800Gイーサ アプライアンス」についてより詳細の内容をご希望の方は弊社担当までお問い合わせください。
お問い合わせ
株式会社東陽テクニカ 情報通信システムソリューション部
「Spirent TestCenter」担当
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