レイヤー1スイッチとは?
- レイヤー1スイッチとは、OSI参照モデルのレイヤー1(物理層)レベルで行先を振り分けるスイッチです。2つのポート間で物理的に直接接続されているかのような回路をエミュレートします。データの中身を変更せずに最小限の遅延で転送し、ネットワーク接続を作成します。ラボ内の機器の結線をレイヤー1スイッチに集約した後は、ソフトウェアから機器間の接続を作成・変更します。
OOO/OEOスイッチとは?
光を電気データに変換してから転送し再び光信号に変換するOEOスイッチと、 All-Opticalと呼ばれる電気的な変換を行わずに、光パルスそのものをスイッチング転送するOOOスイッチがあります。
- OOOスイッチ
光信号(O)を受信、光信号(O)のまま別ポートへ転送、光信号(O)送信
- 低遅延・低損失・低消費電力
- 伝送速度やプロトコルに制限なし
- データ中身をみない、複製・制御はしない
- スイッチングは筐体内で完結
- OEOスイッチ
光信号(O)を受信、電気(E)に変換、別ポートへ転送、光信号(O)に変換し送信
- メディア変換 (SMF ⇔ MMF)
- マルチキャストマッピング
- ミラーリング
- 伝送速度やプロトコルに制限あり
- スタッキングでスケールアウトしやすい
主な機能
L1スイッチング
- テストベッド構成
- 結線変更
- リモートラボ
![L1スイッチング](https://assets.toyo.co.jp/files/user/ict/images/Layer1Switch/Layer1SwitchM01.gif?v=1734334608)
メディア変換
- SMF⇔MMF
![メディア変換](https://assets.toyo.co.jp/files/user/ict/images/Layer1Switch/Layer1SwitchM02.gif?v=1734335746)
ファイバーカット
- 断線試験
- 片方向/両方向
![ファイバーカット](https://assets.toyo.co.jp/files/user/ict/images/Layer1Switch/Layer1SwitchM03.gif?v=1733823815)
マルチキャストマッピング
- 1つのTXポートを任意の複数RXポートにマッピング
- 戻りパスを設定
![マルチキャストマッピング](https://assets.toyo.co.jp/files/user/ict/images/Layer1Switch/Layer1SwitchM04.gif?v=1734334611)
リンクフラッピング
- リンクフラッピング試験
![リンクフラッピング試験](https://assets.toyo.co.jp/files/user/ict/images/Layer1Switch/Layer1SwitchM05.gif?v=1734335251)
ポートミラーリング
- 1つのポートから複数のポートにパケットをミラーリング
- 監視
![ポートミラーリング](https://assets.toyo.co.jp/files/user/ict/images/Layer1Switch/Layer1SwitchM06.gif?v=1734336504)
取り扱いレイヤー1スイッチ
自動化/レイヤ1スイッチ
CALIENT Technologies社製
Sシリーズ
S-Seriesは、データセンター、サービスプロバイダおよびメディアプロダクションなどの幅広い用途に、拡張可能でプロトコルに依存しない自動化された光スイッチおよび管理を提供します。
自動化/レイヤ1スイッチ
Hubershuner社製
Polatis 6000n/7000nシリーズ
Hubershuner社製Polatisスイッチは、全世界で3000以上のシステム・90億ポート以上の導入実績のある全光スイッチです。全光スイッチでありながら、マルチモード対応スイッチのラインアップも提供可能です。
自動化/レイヤ1スイッチ
Spirent Communications Inc(スパイレント コミュニケーションズ)社製
Spirent Velocity Automation Switches
従来のL1スイッチの機能に加え、L2-4のインテリジェント機能を搭載したモデルも登場
シャーシは1スロット、3スロット、12スロットから選択
一システム最大1,152ポートの搭載可能。統合されたGUIにより分かり易く、結線情報を管理。APIによるコマンド制御も可能
自動化/レイヤ1スイッチ
Lepton Systems社製
Cold Fusion
米国Lepton社のColdFusion L1スイッチは、パッチパネルでの手動配線切り替えを、リモートでCLIおよびAPIスクリプトで、ポート間の物理接続を設定することができます。データ転送の超低遅延かつ完全な透過接続により、精度を求められるテスト環境を実現します。