Spirent Communications Inc(スパイレント コミュニケーションズ社)
マルチバンドGNSSシミュレータ「GSS7000」
特長
RF出力する信号種類(GPS/SBAS、QZSS、GLONASS、BeiDou、Galileo)、周波数(L1/L2/L5/L6)、ch数(最大256)を自由に組み合わせできる柔軟な構成で、あとから構成の拡張も可能です。GNSS到来状況の設定やRF出力レベルを調整できる3つの制御ソフトウェア(SimGEN、SimREPLAYplus、SimTEST)を用意しています。
- 高精度で信頼性があるGNSS信号
- マルチGNSS、マルチバンド
- 最大256ch(衛星)出力
- 現在/過去の時刻、及び任意の緯度経度設定
- 自由自在の6DoF移動シナリオ
- 豊富なテストシナリオライブラリーを標準で提供
- 用途を広げる様々な機能拡張オプション
- 自動運転シミュレーションと低遅延連動し、SIL/HIL/VIL環境を構築可能
制御ソフト
SimGEN
あらゆるテストニーズにお応えするフルスペックの制御ソフトウェア。
SimREPLAYplus
広範囲の用途に対応したミドルレンジの制御ソフトウェア。
SimTEST
エントリーレベルながら基本テストに必要不可欠な機能を備えた制御ソフトウェア。
仕様
出力信号 | GPS/SBAS L1 | 最大計256ch(衛星) |
GPS L2 | ||
GPS L5 | ||
Galileo E1 | ||
Galileo E5ab | ||
Galileo E6 | ||
GLONASS L1 | ||
GLONASS L2 | ||
Beidou B1(1.561098GHz) | ||
Beidou B1(1.57542GHz) | ||
Beidou B2(1.20714GHz) | ||
Beidou B2(1.17645GHz) | ||
Beidou B3(1.26852GHz) | ||
QZSS L1 | ||
QZSS L2 | ||
QZSS L5 | ||
QZSS L6 | ||
NavIC(IRNSS) L5 | ||
制御ソフト | SimGEN SimREPLAYplus SimTEST |
|
RF出力ポート数 | 1 or 2 ∗SimTESTは1のみ |
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レート | シミュレーション相互作用レート | 100Hz |
信号精度 | 疑似距離 | 3mm RMS |
疑似距離バイアス | 0mm RMS | |
信号ダイナミック | 最大相対速度 | ±30,000m/s |
最大相対加速度 | ±2,000 m/s2 | |
最大相対ジャーク | ±22,000m/s3 | |
標準信号レベル | GPS/SBAS/QZSS L1 C/A | -130dBm |
GLONASS L1 C/A | -131dBm | |
BeiDou-2 B1 | -133dBm | |
Galileo E1 | -127dBm | |
∗別途、高出力ポートあり | ||
信号レベル制御 | レンジ | +15/-40dB |
分解能 | 0.1dB | |
精度 | ±0.5dB | |
信号品質 | スプリアス | < -30dBc |
ハーモニクス | < -35dBc | |
位相ノイズ | < 0.02 Rad RMS | |
クロック安定度 | < ±5 x 10-10 /日 | |
諸元 | 寸法 (W x D x H) | 176.95mm x 235.2mm x 555mm(4U) |
重量 | 15.0kg | |
電源 | 100 – 240V AC, 50–60Hz |
オプション
干渉波信号出力
地上に到来するGNSS信号は非常に弱く、様々な電波と干渉します。GSS7000は、GNSSバンドにおいて、サイン波、ホワイトガウスノイズ、AM/FMなど干渉波信号を出力することができます。
SimSAFE:欺瞞信号シミュレーション
本来のGNSS信号の他に、欺瞞信号も一緒に出力することができます。サイバーセキュリティ対策の有用性確認が容易に行えます。
Sim3D:3Dマルチパス・シミュレーション
3D環境モデルをもとに、到来GNSS信号に関して最大31までのマルチパス、最大6回までの反射を演算し、GNSS7000RF出力に反映します。独自の3D環境モデルを読み込ませることもできます。
SimHIL:自動車シミュレーションツールとのリアルタイム連動
CarMaker, CarSIM, SCANeR Studioなど自動車業界で標準的に使われているシミュレーションツールの緯度経度を含む6DoFモーション情報をGSS7000制御ソフトとリアルタイム共有し、そのモーションのGNSS信号を出力します。
SimIQ Capturer:I/Qデータファイル出力
GSS7000からRF出力する信号をI/Qデータファイルとして出力します。GNSSソフトウェアレシーバーの検証に有用です。
SimIQ Replay:I/QデータファイルからRF生成
外部で生成されたI/Qデータを読み込み、RF信号として出力します。GSS6450で記録したI/Qファイルも読み込むことができます。
SimROUTE:Googleマップ上で走行ルートデータの作成
Googleマップ上で走行のスタート、ゴール地点を設定し制御ソフト上で走行させるルートを作成することができるWEBサービスです。
オプションテストシナリオ
- eCall/UN-R144 GNSSシナリオセット
- 3GPP A-GPSシナリオセット
ユースケース
ドライビングシミュレータとリアルタイム連動したカーナビ/コクピット検証
ドライビングシミュレータで仮想走行中の緯度経度情報をGSS7000に読み込ませます。仮想走行と同じ緯度経度のGPS信号をカーナビ/コクピット装置にリアルタイム入力します。
高精度時刻同期対応ネットワーク検証
モバイルネットワークや放送ネットワークでは高精度な時刻同期が求められています。GSS7000をGPS時刻ソースとして利用し屋内検証環境を実現します。