高精度3D地図作成「モービルマッピングシステム」
特長
CV映像・技術による三次元空間情報
- CV(Camera Vector)技術
移動する各カメラの位置と姿勢(CV値)から、全周囲画像の位置情報を取得することができます。
CV解析を行うことで空間情報解析が可能になります。 - 複数のフレームで複数の特徴点をトラッキング
動画1コマについて200個以上の特徴点をトラッキングします。 - “画像“で解析できるため「分かりやすい」「扱いやすい」
3Dレーザースキャナーによる点群を用いた三次元空間情報を取得/解析するための従来の手法は、データ量(ファイルサイズ、メモリサイズ)が大きいことだけでなく、点による表現のため分かりづらいことが課題でした。
画像で処理することでデータ量を少なくし、三次元空間情報がより扱いやすくなりました。
テクノロジー
- CV映像
カメラ位置と姿勢データ(CV値)を伴った映像をCV映像と呼び、岩根研究所の三次元技術のキーテクノロジーです。
岩根研究所では周囲6方向を撮影するビデオ映像を用いることで、より精度の高いCV値を算出しています。これにより映像内の対象物の三次元座標や形状をより高精度に読み取ることができ、空間のデジタルツインを作成できます。 - 道路付帯地物自動認識(GEO CVI)
機械学習(Deep Learning)による画像認識を利用し、動画を学習データとして取り入れることで、標識や信号、街頭や電柱、マンホールといった道路設備を自動認識することが可能です。CV技術により道路設備の自動三次元計測が可能で、高精度に位置情報を取得しデータベースを自動で構築できます。これにより道路設備の資産管理に利活用できます。 - 移動体から見た移動体解析
モービルマッピングシステムを搭載した移動体から、周辺の移動体の位置、速度、姿勢を自動解析することが可能です。このデータにより移動体の軌跡を解析することもできます。
ハードウェア構成
アプリケーション
- 車載利用により走行路の3D地図を作製、道路情報のデジタルツインを生成できます。また地上で撮影した動画から、超高解像度オルソ画像の生成も可能です。
- 小型の機材を使用することで、歩行、自転車、ドローンによる空撮も可能です。これにより車両が侵入できない場所での撮影(路地や、災害現場など)や、建屋内の撮影、大規模な建設現場やインフラの空撮などへも応用できます。
- 船舶に搭載することで、港湾や河川のGISの作成が可能です。
- 建屋内の3D映像と計測、ネットワーク経由での映像配信が可能で、建築現場や建屋内の状況を定期的に撮影することで進捗管理や点検に繋がります。
- 自動認識により地理情報システムデータベース(GIS DB)作成ができるため、道路設備の保全管理などに活用できます。
動画
車両に搭載したモービルマッピングシステムによる走行路の撮影から、オルソ画像の生成までの一連の処理をご紹介します。