船舶・港湾統合監視システム「NiDAR」
特長
- 様々な侵入ターゲットを想定したセンサを選び統合可能なスケーラブル設計
- ポータブルシステムも構築可能
- 360°全方位の陸・海・空からの侵入ターゲットを探知、識別、類別
- 侵入ターゲットの更なる侵攻を防ぐため、各種抑止的システムを発動可能
- ヘッドマウントディスプレイ(HMD)により、現場警備員に情報を共有
- Mil規格マルチタッチスクリーン方式のインターフェースを駆使した直感的な操作
アプリケーション
- 沿岸重要設備(石油備蓄基地など)への陸海空侵入監視システムの構築
- 海上型空港のマルチセンサー型水中侵入監視システムの構築
- 立ち入り制限区域に対するドローン侵入監視システムの構築
- オリンピックや国際首脳会議などの短期的な国賓利用施設の統合セキュリティシステム展開
「NiDAR」に統合可能な探知・識別用センサの例
探知、追尾、識別
AIS(Automatic Identification System)-船舶自動識別装置
航行する船舶の動的情報、静的情報、航海関連情報をマップ画面上に表示します。また、レーダーや赤外線カメラで探知したターゲットがAIS搭載船舶の場合に、カメラ映像に重畳表示することで侵入ターゲットが脅威であるかの判断用の情報として活用することができます。
レーダー
AISを搭載していない船舶や海面のダイバーを探知する目的で使用されます。NiDARの処理部にてレーダーの情報がリアルタイム処理され、移動体を探知するとNiDAR が追尾し続けます。
水中侵入者探知ソーナーSentinel
AISやレーダーで探知が不可能な水中から侵入するターゲットを探知、追尾、識別します。識別できるターゲットは、開式ダイバー、閉式ダイバー、水中ビークル(水中スクーターや水中ロボット)です。
赤外線カメラ
可視光カメラと赤外線カメラを搭載したPTZカメラがAIS、レーダーと連動されています。NiDARのタッチスクリーンで選択した任意の地点を監視するだけでなく、AISやレーダーで探知したターゲットがユーザーの設定した制限区域内に侵入した際に追尾位置情報をもとにカメラが連動して追尾します。また、NiDARに搭載されたディープラーニング技術によるターゲット識別も可能です。
監視、管制
NiDAR コマンドステーション
NiDARシステムの中核を担うコンポーネントです。各種センサや対処システムの情報を集約し、ユーザーフレンドリーかつ直感的な操作が可能なMil規格マルチタッチディスプレイにより監視、指揮管制を行います。複数のコマンドステーションで1 つのネットワーク化されたNiDARシステムを監視することも可能です。
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)
NiDARシステムの2次的なコントロールシステムです。警備員や対処チームが現場対応中にNiDARシステムを管制する場面にて威力を発揮します。
即応対処
NiDARシステムは、監視画面上で確認されたターゲットに対し、同一コンソール上で「脅威」か否かの判定を行い、脅威とみなした場合に即応対処することも可能です。
防護対象や想定される脅威により最適な機器を連動していれば、刻一刻と迫る脅威への対処を迅速に済ませることが可能です。
例)水中拡声器、GPSジャミング、RF探知/識別、火器等