特集 01
2015.10発行
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電波を有効活用するためには快適に利用できる電波環境を構築する必要があります。東陽テクニカはあらゆる通信・電子・電気機器やシステムの電磁波に関わる評価と環境作りにおいて、最先端のテクノロジーで貢献しています。
さらに宇宙分野の電磁波測定においても、1990年代より電波天文用の大型アンテナ地上局システム(電波望遠鏡)の販売・設置ビジネスを開始し、宇宙に存在する電波星(電磁波やX線を膨大に放出する天体)や太陽の直接観測によって、あるいは人工衛星を使って観測されたデータ受信によって、地球規模で起きる災害を予測することなどで社会に貢献しています。
2014年に東陽テクニカは、観測目的によって機能の異なる3基の大型パラボラアンテナ地上局システムを国内各地に設置し、既に観測が開始されました。本号ではこれらの設備を活用して成果を上げるスペシャリストの方々に執筆をお願いしました。国立天文台の川口先生には電波望遠鏡と衛星追尾について、国土交通省国土地理院の福﨑先生には測地VLBI(超長基線電波干渉法)による地球の回転や大陸プレート運動などの地球変動の検出について、国立研究開発法人情報通信研究機構の亘先生には地磁気嵐を引き起こす太陽風(地球方向の大規模なコロナ質量放出)の観測について、それぞれご紹介頂きます。