物性評価ソリューションマガジン Vol.08

米国 Lake Shore 社極低温プローバのご紹介

平素より弊社製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

さて、今月号は、量子コンピュータ向けの各種アプリでも注目されている、米国 Lake Shore 社製 極低温プローバをご紹介させていただきます。

1.米国 Lake Shore 社極低温プローバのご紹介

社を傘下に収め同社主力製品の極低温プローバ事業を継承して、製造・販売を開始しました。そのためユーザー様の中には Lake Shore 社刻印ではなく、Desert Cryogenics 社刻印のプローバをお使いの方もいらっしゃると思います。
さて、極低温プローバの主な用途は、1.5K から 675K の広い温度範囲の任意温度にて行うDC 高感度測定(微少電流など)、超伝導、高周波測定、誘電率測定、インピーダンス測定、光学測定などが挙げられます。主な冷却方式は、液体ヘリウムまたは液体窒素を冷媒として使用するフロー式クライオスタットタイプと冷媒を使用しないクローズドサイクル機械式冷凍機タイプがあり、後者は昨今の液体ヘリウム高騰を背景に多くの方にご興味いただいております。
電気測定はプローブを最大 6 本または 4 本まで選択できます。モデルにより 2.5T 超伝導マグネット搭載縦磁場タイプや0.6T 電磁石搭載横磁場タイプ、オプションで光ファイバの導入も可能です。

一般的にプローバの温度センサはサンプルホルダの温度を示しているため、実際のサンプルの温度とは異なります。しかしながら、CRX-4K 型機械式冷凍機タイプは放射シールド/サーマルアンカー/熱伝導性などを考慮しサンプルを確実に 10K 以下に冷やしながら高周波測定をすることが可能です。
サンプルを確実に冷やすことができる本製品は最近話題の量子コンピュータ向けデバイス評価用としてご興味いただく機会が非常に増えています。

CRX-VF 型 2.5T 縦磁場付きプローバは冷凍機部のみならず、超伝導マグネット部も完全無冷媒タイプのため液体ヘリウム不足でお悩みのお客様には心強い製品です。たとえば、本製品では半導体のホール測定では磁場と電流を印可しながら電圧測定をしたり、スピントロニクス材料評価では磁場を印加したりしながら高周波測定をすることにより材料の強磁性・反強磁性共鳴などを測定する場合がありますが、これらが無冷媒で可能です。

お客様がお持ちの測定機器と組み合せてシステムとしてご使用いただくことはもちろん、弊社取り扱いの測定機器と組み合せてのご提案も可能ですので、ご興味がおありの方はこの機会に、ぜひご相談ください。

  • 取り扱い極低温プローバの主な特長
    • 0.05K の温度安定度
    • 冷媒フローまたは冷凍機タイプ
    • 低熱勾配
    • DC から 65GHz の周波数範囲
    • サンプルサイズは 2 インチ(1 インチの場合あり)
    • プローブ稼働範囲:52mm×26mm×16mm
    • ウエハ全体を観測可能な高分解能マイクロスコープ装備
    • 縦磁場、横磁場印加可能なモデルあり
    • 防振台(オプション)
弊社取り扱い極低温プローバ一覧
 

2.オンラインストアのご案内

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