低温温度センサー 比較一覧表
センサー種別 | シリーズ | 1K以下の測定に適する | 使用温度範囲が広い | 標準温度カーブがある | 磁場中で使用できる | 放射線の影響を受けにくい |
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セルノックス抵抗 | CX | ○ | ○ | ○ | ○ | |
シリコンダイオード | DT | ○ | ○ | |||
白金抵抗 | PT | ○ | ○ | ○ | ||
酸化ルテニウム抵抗 | RX | ○ | ○ | ○ | ○ | |
キャパシタンス | CS | ○ | ○ | |||
熱電対 | ○ | ○ |
セルノックス抵抗センサー CXシリーズ
セラミックスの薄膜抵抗センサーです。
このセンサーは温度応答時間が速く、また熱サイクルや強い磁場、放射線の照射といったストレスに高い耐性があります。
また様々な形状のパッケージが用意されています。使用温度範囲は0.1Kから325Kです。
HTセルノックスは特別に420Kまで使用できるモデルです。
シリコンダイオードセンサー DTシリーズ
1.4Kから500Kの一般的な低温の実験に最適です。
温度対出力電圧の特性が標準温度カーブに沿っているのでセンサー間の交換性があります。
放射線中で使用する場合は他のセンサーをご検討ください。
白金抵抗センサー PTシリーズ
30Kから800Kの範囲で一定した感度を示します
70K以上では標準温度カーブに沿うのでセンサー間の交換性があります。
レイクショアでは独自に14Kから校正したセンサーを用意しています。
酸化ルテニウム抵抗センサー RXシリーズ
磁場の影響を受けにくい、酸化ルテニウムグラス厚膜抵抗センサーです。
4種類のモデルの内、1種類のモデルは10mKまで使用できます
キャパシタンス温度センサー CSシリーズ
磁場の影響を受けないので1Kまでの温度で強磁場下の温度コントロールに理想的なセンサーです。
あらかじめゼロ磁場中で別のセンサーを使って温度を測定しておく必要があります。
キャパシタンス温度センサーはコントロールのみを目的として使用します。
熱電対
使用温度範囲が広くそして高温まで一定の感度を持ちます。
安価で標準カーブもありますが、センサーの設置状況の影響を受けやすいので他のセンサーより確度が低下します。