FAQ

【Bio-Logic社電気化学測定システム】ハードウェアに関するFAQ

Q1 ポテンショ/ガルバノスタットが正常に作動していることをどのように確認できますか?

A

  • 既知の値の抵抗素子を用いて基本的な測定(定電圧測定など)を行ってください。
  • 測定を行う際には、抵抗値、定格電力を確認し、使用しているポテンショガルバノスタットを接続しても使用できる範囲内であることを確認してください。
  • 抵抗間の接続は、以下の図のように配線してください。

(作用極用電圧端子(S1)と参照極用電圧端子(S2)のリード線は抵抗素子にできるだけ近づけてください)。これは2極式といわれる接続方法です。
抵抗素子を製品にセットし、電圧を印加し(もしくはChronopotentiometryで電流を流し)、測定された電流値(Chronopotentiometryでは 電圧値)がオームの法則に基づいているかを確かめてください。

例)10kΩ抵抗を接続し、1Vの電圧を印加すると、電流値は100μA(電流レンジが Autoもしくは100μAに設定されている場合)となります。また、10kΩ抵抗にChronopotentiometryで100μAの電流を流すと、電圧値は1V となります。

抵抗素子の結果が正常で、実験結果が思うようなものが出なかった場合、実験のセットアップをよく確かめてください。セルの設計、実験環境、参照電極の不具合、グラウンド(接地)の問題等が考えられます。

Q2 ポテンショスタットが正しく開回路電圧を測定していることを確かめることはできますか?

A

市販の乾電池(1.5Vほか)などを使用することにより、正しい開回路電圧(OCV)を測定しているかを確かめることができます。ポテンショスタットのセルケーブルを以下の図のように接続してください(グラウンドのリード線(黒色)は接続不要です)。その後、Bio-Logic社の装置の場合、EC-LabソフトでOpen Circuit Voltage(OCV)テクニックを選択して実行すれば、比較的新しい電池ではおおよそ1.5Vに近い値を示すはずです。

Q3 通信ケーブルは、LANとUSBのどちらが良いですか?

A

LANでの接続を推奨しています。
USB接続でも測定は可能ですが、 マルチチャンネルで測定する場合にはデータ転送の遅れが発生する可能性があります。測定時間が長い場合、データ取得点数が多い場合にはLANで接続してください。

Q4 ワニ口クリップのみ購入したいです。

A

ワニ口クリップは以下のサイトから購入いただけます。
・2mmワニ口

Q5 Ethernetが本体に付いていますが、ネットワークで共有できますか?

A

可能です。本体のIPアドレスからネットワーク共有が行えます。

Q6 ポテンショスタットの5端子の役割を教えてください。

A

以下の表を参照ください。
電圧線は3本あり、電流線は2本あります。
電圧線には、作用極(赤)・参照極(白)・対極(青)があり、電流線には、作用極(赤)・対極(青)があります。

Q7 測定ケーブルの黒い線は何の役割でしょうか?接続する必要はありますか?

A

Ground線となり、基本的にはサンプルへの接続は不要です。
ノイズ対策や、CE to Ground接続などで使用することがあります。

Q8 Trrigerで出力される信号の電圧値を任意の値に制御可能ですか?

A

不可です。
Triggerで出力される電圧信号は、以下のようになっています。

Q9 測定ケーブルの耐熱性はどれくらいですか?

A

以下の通りです。
電気化学装置測定ケーブルの耐熱温度

また、高温での測定をご希望の場合、以下のような製品の取扱いがあります。

■耐熱延長ケーブル(耐熱:~150℃)

耐熱延長ケーブル

高周波対応電池ホルダ(耐熱:~120℃)

■恒温槽および恒温槽制御ソフトウェア

Q10 制御電圧の確度について教えてください。

A

・スタンダードモデルでは、レンジの0.1%です。
例)10Vレンジを選択した場合、10mV以内の振れ幅で電圧制御します。

・アドバンスドモデルでは、1mV±設定値の0.03%です。
例)10V出力と設定した場合、4mV(=1mV+3mV)以内の振れ幅で電圧制御します。

Q11 測定端子(5端子)について、配線方法を教えてください。

A

測定端子の5端子には、作用極の電圧線と電流線、対極の電圧線と電流線、
そして参照極の電圧線があります。
以下、配線のイメージ図です。

測定端子の配線方法

Q12 恒温槽と測定装置の連動は可能でしょうか?

A

オプションソフトの東陽テクニカ製CONT-TEMP2があれば装置と恒温槽動作の連携が可能です。
CONT-TEMP2は、温度の自動制御を可能にするソフトです。
以下の設定画面のように、温度情報を入力することで、自動温度制御しながら電気化学測定ができます。

対応する恒温槽のモデルなどの詳細は、以下のページを参照ください。

恒温槽制御ソフトウェア CONT-TEMP2

Q13 装置購入後に電圧・電流を増幅したい場合、対応は可能ですか?

A

ブースターを追加することで可能です。
ブースターの種類、増設方法は機種によって異なるため、弊社営業担当まで問い合わせいただくか、ページ末尾のお問い合わせ先までご連絡ください。

※スタンダードモデルのSP-50とSP-50eは、ブースター増設に対応していない機種です。
※アドバンスドモデルへのブースター追加の場合には、空きスロットが必要になります。
購入時にご使用モデルをお知らせください。

Q14 装置の設置環境の条件を教えてください。

A

精密機器となりますので、高温多湿、粉塵が多い場所は避けて設置してください。
また、振動もノイズとして測定結果に影響をおよぼします。
電源ケーブルは、必ず三芯コンセント(アース付)に接続してください。

Q15 PCと装置に立ち上げの順番はありますか?

A

以下の順に立ち上げてください。
■装置の電源ON→ソフトの立ち上げ→サンプルとの接続

※電源ON時に過電流が流れることがあるので、サンプル接続は装置とPCの立ち上げ後を推奨します。
※電池等のサンプルを接続した状態で電源OFFにすると、入力IMPが下がり放電が進むことがあります。サンプルを外してから装置電源を落とすことを推奨します。

Q16 ボードとケーブルを入れ替えて使用してよいですか?

A

スタンダードモデルでは問題なくご使用いただけます。
他方、アドバンスドモデルでは、ボードとケーブルがセットで校正されているため推奨しません。

Q17 装置の校正は可能ですか?

A

ご希望の場合、ボードとケーブルの校正となります。
東陽テクニカにて実施可能です。 詳しくは、弊社営業担当にお問い合わせいただくか、
ページ末尾のお問い合わせ先までご連絡ください。

Q18 バイポテンショスタットモデルは有りますか?

A

バイポテンショスタットはありませんが、2ch分を用いて、バイポテンショスタットとして使用いただけます。

Q19 サンプル未接続時に電圧値が10V以上となり、ソフト上で赤字の表示が出ます。
これは異常または故障でしょうか。

A

未接続時は浮遊電位となり、表示値が不安定なりますが、故障ではありません。
電圧線を(REF1,2,3もしくはS1,2,3)短絡しておくと約0V付近の表示に戻ります。

Q20 電源を2ピンで取ってもいいですか?

A

3ピンの電源を推奨します。
測定結果の品質に影響する場合がありますのでOAタップを介して電源に接続する場合も、
大元のコンセントが3ピンであることを推奨します。

Q21 装置購入後に追加で微小電流オプションをつけることは可能ですか?

A

可能です。
ご希望の際には、注意点等ございますので、弊社営業担当にお問い合わせいただくか、ページ末尾のお問い合わせ先までご連絡ください。

Q22 eタイプ(モデル名の最後にeが付くもの)ではない筐体でもeタイプのボードを追加できますか?また、その場合にeタイプの性能を発揮することができますか?

A

eタイプボードの追加は可能です。
※その場合、出力電流値はeタイプではないシャシーモデルの値となりますのでご注意ください。eタイプの場合、出力電流値は1Aありますが、eタイプではないモデルでは400mA(シングルチャンネルモデルは800mA)になります。
詳しくは弊社営業担当までお問い合わせいただくか、ページ末尾のお問い合わせ先までご連絡ください。

Q23 装置の保証期間は?

A

装置の保証は納入後1年です。
ただし、測定ケーブルやワニ口などの付属品は保証対象外です。

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