動画マニュアル

インピーダンス等価回路解析ソフトウェアZview

ZViewは、インピーダンス測定の等価回路解析を行うためのソフトウェアです。Bio-Logic社のEC-Labで測定を行ったインピーダンス測定データを読み込み等価回路へのフィッティングが行えます。

【1】ZView ソフトウェアについて Bio-Logic社 EC-Lab EIS測定データのフィッティング方法

【1】ZView ソフトウェアについて Bio-Logic社 EC-Lab EIS測定データのフィッティング方法

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ZViewは、インピーダンス測定の等価回路解析を行うためのソフトウェアで、Bio-Logic社 EC-Labソフトウェアのインピーダンス測定データを読み込むことが可能です。本ソフトウェアはノースカロライナ大学 Prof. J.Ross Macdnaldにより開発されたCNLS(Complex Nonlinear Least Squares:複素非線形最小二乗法)による、高度な等価回路フィッティングを行うことができます。また、CPE(Constant Phase Element)やワールブルグインピーダンスといった、電気化学に特有の非線形パラメーターも解析することができます。

【2】ZView 等価回路の基本素子について 抵抗 コンデンサ インダクタの周波数依存性について

【2】ZView 等価回路の基本素子について 抵抗 コンデンサ インダクタの周波数依存性について

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ZViewで用いる等価回路の基本素子である、抵抗、コンデンサ、インダクタについて、ナイキスト線図(ナイキストプロット)、ボード線図(ボードプロット)での挙動を例示し測定周波数と位相の関係についてご説明します。

【3】ZView 等価回路のRC並列回路 CPE(Constant Phase Element) W(ワールブルグインピーダンス)について

【3】ZView 等価回路のRC並列回路 CPE(Constant Phase Element) W(ワールブルグインピーダンス)について

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電気化学インピーダンス測定にてよく用いられる等価回路であるRC並列回路、CPE(Constant Phase Element) 、W(ワールブルグインピーダンスについて説明します。RC並列回路は時定数(RC)が一つの円弧を描く回路で、電荷移動抵抗、電気二重層容量など、固体-電解液や固体-固体界面で表現される回路です。CPE(Constant Phase Element)は、容量性の円弧の歪を表現する為の回路素子です。RC並列回路のC(コンデンサ)の部分に使用される素子です。ワールブルグインピーダンスは、イオン拡散のインピーダンスを表現する為の素子です。溶液中での電極表面反応の拡散律速が起きている場合に使用します。

【4】ZViewソフトウェアのツールバーの説明

【4】ZViewソフトウェアのツールバーの説明

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ZViewソフトウェアのツールバー内の各種機能の説明を行います。インピーダンス測定データの読み込み(EC-Lab測定データ)、等価回路フィッティング、データの表示選択など各アイコン別の説明を致します。

【5】Bio-Logic社EC-Labで測定したインピーダンス測定データのZViewへの読み込み・表示・選択法

【5】Bio-Logic社EC-Labで測定したインピーダンス測定データのZViewへの読み込み・表示・選択法

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BioLogic社のEC-Labで測定したインピーダンス測定データは、ZViewソフトウェアで読み込みが行えます。複数のデータの重ね書きを行った後でも解析を行いたいデータの選択が行えます。また、測定データの値はカーソルを動かす事でナイキスト線図(ナイキストプロット)、ボード線図(ボードプロット)の値を見る事が可能です。

【6】ZViewソフトウェア上でのインピーダンス測定グラフの拡大とオートスケールについて

【6】ZViewソフトウェア上でのインピーダンス測定グラフの拡大とオートスケールについて

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ZViewソフトウェア上でのインピーダンス測定データは、任意の場所で拡大表示が行えます。マウスでの拡大表示の他、カーソルを動かして指定した測定データポイント間を表示する事も可能です。ナイキスト線図(ナイキストプロット)上では、拡大操作を行ってもX軸とY軸の比は常に同じとなる為、円弧が歪む心配はありません。

【7】ZView インピーダンス測定データグラフの追加と編集

【7】ZView インピーダンス測定データグラフの追加と編集

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ZViewソフトウェアでは表示中のインピーダンス測定データに新しいウインドウにてグラフを追加する事が出来ます。ナイキスト線図、ボード線図、3D表示から選択可能です。動画では、ナイキスト線図の追加法をご紹介します。デフォルトではインピーダンスが選択されていますが、容量のCや誘電率を表示させる場合はModoからParalle-RCLかSeries-RCLを選択し、各軸の選択を行ってください。各軸は、リニア、対数表示にする事も可能です。

【8】ZViewの簡易フィッティング機能

【8】ZViewの簡易フィッティング機能

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デモデータを用いたフィッティング方法を説明致します(BioLogic社のEC-Labソフトの測定データでも同様の操作となります)。複数の円弧(時定数が異なる)が有る場合は円弧ごとにフィッティングを行います。各円弧の範囲はカーソルの移動で指定する事が可能です。フィッティングを行うとその値と生データ上へのフィッティングデータの重ね書きが行えます。簡易フィッティングでは、初期値を入れなくてもフィッティングが出来る点が優れています。複雑な等価回路のフィッティングは出来ませんが、指定した範囲内でのインピーダンスの初期値の参考としてご使用頂けます。

【9-1】ZViewの等価回路フィッティング機能 等価回路の組み方編

【9-1】ZViewの等価回路フィッティング機能 等価回路の組み方編

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3つの円弧(RC回路が3つ直列にある場合)を持つデータを用い、インピーダンスフィッティングを行うために必要な等価回路の組み方を説明致します。各素子を並列、直列に配置する時の注意点や修復方法も例示しながらご説明致します。

【9-2】ZViewの等価回路フィッティング機能 初期値の入力とフィッティング実行編

【9-2】ZViewの等価回路フィッティング機能 初期値の入力とフィッティング実行編

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等価回路の組み方編で作製した等価回路へフィッティングを実行します。簡易フィッティング機能では不必要であった初期値を入力しなければなりませんが、簡易フィッティングを行った結果を初期値として利用する便利な機能がZViewにはあります。決まった値はFixedとしフィッティングしたい値はFreeとします。すべてをFreeにすると演算が収束しない場合が有りますので円弧毎に順番にFreeにしてフィッティングを複数回実行します。最終的に、測定生データへのフィッティングが完了します。

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