電気化学測定(交流インピーダンス測定、酸化還元電位測定、電気化学分析、腐食測定等)に必要な電気化学測定システム(ポテンショガルバノスタット)の構成品についてご説明します。
【1】電気化学測定装置の概要 Bio-Logic社ポテンショガルバノスタットの構成品
電気化学測定(交流インピーダンス測定、酸化還元電位測定、電気化学分析、腐食測定等)に必要な電気化学測定システム(ポテンショガルバノスタット)の構成品についてご説明します。
※動画内の簡易取り扱い説明書は「現在、USBメモリで提供しております」
【2】測定対象物を保護する為の電気化学測定装置の電源オンとオフ時の注意点
電気化学測定装置の電源をオンにする際は、電気化学セルの各種電極や測定対象物をセルケーブルから外した状態で行ってください。また、測定終了後(電気化学測定装置の電源をオフにした場合)は、各種電極や測定対象物をセルケーブルから外してください。電池の場合、そのまま放置すると放電が進む場合がございます。
【3】Bio-Logic社 電気化学測定装置のセルケーブル各端子の役割
Bio-Logic社の電気化学測定装置のセルケーブルは、6本の端子から構成されています。作用電極用2端子(電流と電圧用)、参照電極用1端子、対電極用2端子(電流と電圧用)、グランド用1端子となります。先端は取り外し可能なワニ口クリップとなっております。クリップを取り外した場合は2 mmのバナナプラグとなります。
【4】Bio-Logic社 電気化学測定装置 2電極測定と3電極測定方法について
ポテンショスタットを用いた電気化学測定は、一般的に参照電極を用いた3電極測定で行います。Bio-Logic社の電気化学測定装置では、作用電極に2端子(電流と電圧用)、参照電極に1端子、対電極に2端子(電流と電圧用)を接続します。一部の電気化学測定や電池の測定の場合は2電極測定で行います。このような場合は、参照電極の端子に対電極の端子を合わせて接続します。
【5】Bio-Logic社 電気化学測定装置とEC-Lab制御用ソフトのデバイス登録方法
Bio-Logic社の電気化学測定装置は、安定した通信が可能なEthernet(LANケーブル)で制御用PCと接続します。電気化学測定装置の電源をオンにし本体から電子音がしましたら、EC-Lab制御用ソフトを立ち上げ、デバイス登録メニューから装置の接続を完了させて下さい。
【6】Bio-Logic社 EC-Lab制御用ソフト 電気化学測定テクニックの追加と測定法
Bio-Logic社の電気化学測定装置を制御するEC-Lab制御用ソフトは、直流ボルタンメトリー、パルスボルタンメトリー、交流インピーダンス測定および二次電池評価、キャパシタ評価、燃料電池評価、腐食評価など各種アプリケーション毎に必要な測定法を一覧からお選び頂く事で簡便に行えます。本動画では、サイクリックボルタンメトリーの測定(CV測定)の設定例をご紹介します。
【7】Bio-Logic社 EC-Lab制御ソフト 電気化学測定データの取り扱い方法
Bio-Logic社の電気化学測定装置を制御するEC-Lab制御用ソフトでは、測定開始時に指定したフォルダにデータが保存されます。測定の生データ以外にも実験の設定情報に関するファイルも同時に保存されます。EC-Labでは測定データの閲覧や解析以外にも、保存した実験の設定情報ファイルを読み込む事が可能で、効率的に測定が開始できます。
【8】Bio-Logic社 電気化学測定装置 交流インピーダンス測定方法
本動画では、電圧制御の交流インピーダンス測定(PEIS)時のEC-Lab制御用ソフトの設定方法とナイキストプロットで2つの円弧を持つダミー回路の実測画面をご覧いただけます。交流インピーダンス測定に必要な直流電圧設定(Eoc:開回路電圧の説明)、交流周波数、振幅電圧などの測定条件についてはサイン波の図を示して具体的に説明しております。測定中は、ナイキストプロットの他、ボード線図等各種プロットの追加が行え、同時に複数のプロットをご覧頂けます。
【9】Bio-Logic社 電気化学測定システム: CV測定(サイクリックボルタンメトリー)
本動画では、サイクリックボルタンメトリー測定(CV測定)時のEC-Lab制御用ソフトの設定方法をご説明します。CV測定は電極表面で起こる酸化還元反応に基づく電流変化を測定する手法で、酸化還元電位など各種サンプルの電気化学的な物性を簡便に捉える事が可能です。デジタル機器に於ける電位スキャン時の特性についても図を用いて詳しく説明致します。また、Bio-Logic社の電気化学測定装置の特長として、測定を中断する事無く測定中に電位範囲やスキャン速度などの実験条件を変更する事が可能です。
【10】Bio-Logic社 EC-Lab制御ソフト 電気化学測定データのグラフ表示方法
Bio-Logic社のEC-Labでは、電気化学測定データの解析が容易に行えます。測定データの重ね書きはもちろん、電位軸、電流軸、電荷量、時間軸の組み合わせ変更も個別に表示できます。本動画では、サイクリックボルタンメトリーの測定データを例に、サイクリックボルタモグラム(電位-電流曲線)の重ね書き、X軸を時間とした電位と電流の2軸(Y1,Y2)表示方法をご説明します。測定データは、お客様の必要に応じた表示方法を選定頂けます。
【11】Bio-Logic社 EC-Lab制御ソフト 電気化学測定データのエクスポート
Bio-Logic社のEC-Labソフトでは、測定データをテキストファイルでエクスポートする事が可能です。1つ目は、測定終了後に必要なデータをEC-Labソフト上でテキストファイルに変換する手法です。2つ目は、測定を行う際にテキストファイルデータも同時に保管する方法です。EC-Labにて測定を行ったインピーダンス測定データは、ZViewインピーダンス等価回路解析ソフトでパラメーター解析を行う事が可能です。
記事一覧に戻る