FAQ

電気化学測定

バッテリー

ID.

Q. クーロン効率(充放電効率)とは何ですか?

A.


クーロン効率は、充電時に充電された充電容量に対する放電時の放電容量の比を百分率で表した値です。
測定手法は、電池のSOCが0%になった状態から一定のレートで充電を行いSOC100%(満充電)にし、基本的には充電レートと同レートで放電を行った結果からクーロン効率を算出します。

例えばリチウムイオン二次電池の場合、
クーロン効率が高い電池ほど、充電で入った容量を損失なく放電に使用できるため、寿命が長い良い電池です。
クーロン効率が小さい場合、充電時に副反応が生じていたり、何らかの要因でLiイオンが放電時に使われてなかったこと等が考えられます。
またリチウムイオン二次電池は初回充電時にSEI皮膜を形成するために、充電容量が大きくなり見かけ上のクーロン効率は低下します。

この時の容量差を不可逆容量とも言います。

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