Lake Shore Cryotronics Inc.(レイクショア / USA)

白金抵抗温度センサー PT-100シリーズ

オンラインストア掲載製品

白金抵抗 PT-100シリーズは、校正温度範囲:14Kから高温800K の抵抗温度センサーです。
30Kから800Kの範囲で一定した感度を示し 温度測定 及び 制御に非常に適しています。70K以上では標準温度カーブに沿うのでセンサー間の交換性があります。

株式会社東陽テクニカ 脱炭素・エネルギー計測部
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Mail:keisoku[at]toyo.co.jp

特長

PT-100シリーズ 白金抵抗センサーは、30Kから873Kの温度測定 及び 制御用として非常に適しています。この温度範囲で 優れた再現性と一定の感度(dR/dT)を提供します。また 70K以上の温度範囲で交換性があります。1℃程度の許容誤差が問題ない場合、磁場中でもご使用いただけます。
白金抵抗センサーは、30K以下で急激に感度が減少します。100K以下でご使用される場合には、感度を向上させるために校正付センサーを使用されることをお奨めします。
PT-100シリーズでは 独自に14Kから校正したセンサーを用意しています。

■ 14K~873Kの温度範囲 (モデルによる)

■ 70K以下の温度までIEC751に適合

■ ±5mK@77Kの高い再現性

■ 40K以上で磁場依存性が低い

■ 放射線耐性が優れている

■ SoftCalTMに対応

マッチング

お客様のご使用用途で2つ以上の白金抵抗温度計が必要な場合、Lake Shoreへの発注時の1回だけ、液体窒素中で±0.1K以内のばらつきにマッチングさせた白金抵抗温度計を提供できます。(最大5つまで)

抵抗温度特性と感度

仕様

■ 標準カーブ
IEC 751
■ 推奨駆動電流
1mA
■ 自己発熱
100μW@273K(推奨駆動電流使用時)
■ 温度応答時間
PT-102、PT-103: 1.75sec@77 K、 12.5sec@273 K、
■ 放射線下での使用
使用可。詳細はお問い合わせください。
■ 磁場中での使用
30K以上の温度域では磁場の影響をあまり受けないので、白金センサーは磁場中での温度制御素子として使われています。
■ 再現性1
±5mK@77K

1 短期再現性データは305Kから77Kへの複数回のサーマルショックによって得られた仕様

使用温度範囲

低温側リミット 高温側リミット
PT-102 14K 873K
PT-103 14K 873K

ソフトキャル実施時の確度

73K ~ 305K 305K ~ 400K 400K ~ 475K 475K ~ 500K 500K ~ 670K
2S ± 0.25K ± 0.9K ± 1.3K ± 1.4K ± 2.3K
3S ± 0.25K ± 0.25K ± 0.25K ± 1.4K ± 2.3K

校正後の確度

センサーの確度2(ティピカル) 長期安定性3
800Kまでの校正 他の校正
30K ± 10mK ± 10mK
77K ± 12mK ± 12mK ± 10mK
305K ± 23mK ± 23mK
400K ± 210mK ± 41mK
500K ± 210mK ± 46mK
800K ± 310mK

2 [(校正の不確かさ)2 +( 再現性)20.5

3 475K 以上にならない場合、長期安定性の値は200回のサーマルショックの結果です(305K~77K)

磁場による誤差4 Δ T/T(%)

パッケージのベースが磁場と平行な場合

温度(K) 2.5T 5T 8T 14T 19T
20 20 100 250
40 0.5 1.5 3 6 8.8
87 0.04 0.14 0.4 1 1.7
300 -0.01 0.001 0.02 0.07 0.13

4 T ≧ 30 K で使用することを推奨する

温度応答データ(ティピカル)

PT-100
抵抗(Ω) 感度(Ω/K) (T/R)(dR/dT)
20K 2.2913 0.085 0.74
50K 9.3865 0.360 1.90
77K 20.380 0.423 1.60
150K 50.788 0.409 1.20
300K 110.354 0.387 1.10
600K 221.535 0.372 1.00
800K 289.789 0.360 1.00

使用素材等

質量 リード線のタイプ 内部雰囲気 センサーの材質
PT-102 250mg 2本白金 固体 セラミックチューブに高温アルミナで部分的に保持された白金の巻き線。
PT-103 120mg 2本白金 固体

PT-100シリーズの互換性

オプション

温度センサーのご発注時(メーカー出荷時)に限り、リード線を延長する事が可能です。

※Formvar絶縁被覆の使用温度上限は378Kです。
   378K以上でご使用の場合は、ポリイミド絶縁被覆のリード線をご選択下さい。
※450K以上でご使用の場合は、ご発注時に“90/10 PbSn半田使用”とご指定下さい。

<ご選択の手順>

  1. リード線の数を選ぶ:2線、4線
    ※2線は、ダイオードセンサーのみ
  2. リード線の種類を選ぶ:
    2線(DL、DT、DM、DN)
    4線(QL、QT、MW、NM)
  3. リード線の径を選ぶ:
    30AWG、32AWG、36AWG、42AWG
    ※右の対応表より選択
  4. 延長するリード線の長さを選ぶ:2m、5m
    ※上記以外の長さの延長も可能。ご相談ください。

<ご注文方法>

延長オプションを適用する温度センサーの型番と共に下記をご指定下さい。

- XXYY-Z

XX :リード線の種類
YY:リード線の径の大きさ(AWG)
Z:リード線の長さ (メートル単位)

リード線の種類(XX) リード線の径の大きさ(YY)
<2線式> ※ダイオードセンサーのみ使用可能
DL = Duo-Lead 36
DT = Duo-Twist 32 or 36
DM = 2separate
manganin wires
30, 32 or 36
DN = 2separates
phosphor-brozen wires
32, 36 or 42
<4線式>
QL = Quad-Lead 32 or 36
QT = Quad-Twist 32(ポリイミド)or 36(Formvar)
MW = Manganin 30, 32 or 36
NM = Single-strand
phosphor-broze
32, 36 or 42

比較表

カタログダウンロード

白金センサ

PT シリーズ 白金抵抗センサー

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オーダーインフォメーション

未校正センサーの場合

左側の列から型名を選択するだけです。
(例:PT-103)

校正センサーの場合

型名に校正範囲コードを付け加えて下さい。
(例:PT-103-14L)

白金RTD 校正範囲コード
  数値の部分は低温側の校正リミットを表す
  英文字は高温側の校正リミットを表す
  例 : L=325K、H=500K、J=800K
型名 未校正 2S 3S 14L 14H 14J
PT-102
PT-102-AL
PT-103
PT-103-AM

ADD-LN 77Kにおいてセンサー間の差が± 0.1K以内になるよう選別するオプション(5本まで)

注1:
PT-103はリード線の接触位置による校正温度のシフトが比較的大きい為、校正付の場合はリード線を4本に分岐した状態で納品されます。
注2:
もし、複数の白金抵抗温度計のセンサー間の温度差を±0.1K以内にする必要がある場合、5本までであれば1回分の校正料金でこれを実施することができます。もし、完全な校正が必要であれば、その中の1本に ついてのみそれを実施することができます。これ以上に数量が多い場合、または別のご要求がある場合は弊社までご相談ください。ご発注時には型名に続いて-LNと記載してください。

例 :PT-102-14D-LNこれはPT-102 に14K から100Kの校正をして、かつ、他のセンサーと液体窒素温度において± 0.1Kのマッチングがとられるということを表します。
注3:
計量用途では30K以下の温度領域はゲルマニウム抵抗温度計を使用します。PT-100は14K以下では軽量用途に使用しません。また、30K以下ではその感度が急激に減少するので温度制御用途にも使用しません。
注4:
500K以上では使用温度Tmaxより10度高い温度で焼きなましを4 時間してください。
注5:
AL及びAMの最高使用温度は800Kです。
注6:
他のパッケージも特注により可能です。弊社までご相談ください。
センサーの性能保証期間は納入検収をもって終了致します。