ワイヤレス振動センサSVT-Aシリーズ 「トリガーモード」のご紹介

製品情報

 

Broadsens社製ワイヤレス振動センサSVT-Aシリーズに内蔵されている、「トリガーモード」についてご紹介します。

このトリガーモードには、3,120バイトの大規模なプリトリガーバッファーがあり、それによりセンサは x、y、z 軸で520点のサンプルをキャプチャできます。トリガーモードのサンプリングレートは400Hzから最大25.6kHzまで調整可能で、サンプルポイントは3軸で2,048から最大16,384まで調整できます。

トリガーモードは、Broadsens社製のすべてのSVT-Aシリーズのワイヤレス振動センサ、SVT200-A、SVT300-A、およびSVT400-A に適用されます。

トリガーモードは、不要な振動データを排除し、重要なイベントのみをキャプチャする場合に特に便利です。また、豊富なプリトリガーバッファーを使用して振動イベントをキャプチャするのに非常に効果的です。

アプリケーション例

一例であるコンベヤシステムの振動状態監視と予知保全のアプリケーションでは、4つのSVT300-Aセンサに対して0.5gのしきい値が設定されています。

センサの x、y、z 軸における加速度レベルの絶対値が0.5gを超えると、センサは振動イベントを記録、最大520個のプリトリガーサンプルを保存し、指定されたサンプルが収集されるまで振動イベントのキャプチャを続けます。トリガーレベルは0.1gから25.5gまで調整可能です。

モーターが回転していない場合、センサは指定されたサンプルレートでバッファーに継続的にデータをキャプチャします。このアプリケーションでは、3.2kHzのサンプルレートが使用されます。

同じグループ内の複数のSVT300-Aワイヤレス振動センサをセットアップして、重要なイベントをキャプチャできます。
上記のコンベヤシステムの状態監視では、センサS1、S2、S3、S4 がトリガーイベントを待機しています。

モーターが回転し、振動レベルが0.5gを超えると、センサは16,384サンプルのデータを記録し、そのデータをBroadsensのワイヤレス ゲートウェイに送信します。

ワイヤレスゲートウェイに内蔵されているBroadVibraソフトウェアは、リアルタイムで振動波形を表示します。振動波形は、FFT分析ページで確認および分析することもできます。

センサS1(ID 12)の時間波形は以下の図のとおりです。

トリガーモードは、ゲートウェイのBroadVibraソフトウェアによってBroadsensの高度なタイマーと併用できます。この時間を使用して、ユーザーは連続したデータ計測、または定期的なデータ計測を設定することが可能です。

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