PAK技術サポートサイト V6.2各SRでの変更点  

各リリースでの変更点

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PAK 6.2 サービスリリース3

PAK cloud との連携

コンテンツコレクションを初めて開くときの読み込み時間が大幅に短縮されました。その後の開く操作は待ち時間なく実行されます。

ストリーミング解析では、グラフ定義での CAN 生データのデコードもサポートされるようになりました。

PAK のデータビューでは、複数のユーザーがこれらのコレクションに共通アクセスできる「共有コンテンツコレクション」がサポートされるようになりました。「共有コンテンツコレクション」に、いずれかのユーザーへのアクセス権限が制限されている測定データが含まれている場合、これらの測定データは、制限されているユーザーのコンテンツコレクションビューでは表示されません。

PAK のデータビューにおけるPAK cloudコンテンツコレクションからの測定データの表示では、測定データを自動的にグループ化して、パス内およびプロジェクト、テスト、サブタイトルのATFX要素内の同じ名前を結合するなど、測定データ名に意味のある略語が適用されます。各測定データのツールヒントには、測定データの短縮されていない完全な名前が常に表示されます。

PAK cloudに測定データをアップロードするためのコントロールオプションが拡張されました。pak.cfgファイルに対して、PAK_CLOUD_MAX_PARALLEL_UPLOADS変数を設定すると、PAK cloudに同時にアップロードできる測定データの数を指定した値に制限します。変数のデフォルト値は 100 に設定されています。

PCから PAKソフトウエアをアンインストールすると、PAK cloudからのデータのオフラインキャッシュサービスが意図せず削除される可能性があります(例えば異なるバージョンの PAKソフトウエアが並行してインストールされている場合など)。オフラインキャッシュサービスが削除された場合でユーザーがPAK クラウドからの測定データをオフラインで利用しようとすると、データビューウインドウに対応するメッセージが表示されます。pak.cfg ファイル内の変数 PAK_CLOUD_OFFLINE_AVAILABILITY_FALLBACK_IN_PROC_ACTIVE に対してYES と設定すると、PAKソフトウエアでバックグラウンド機能が開始され、PAKソフトウエアが閉じられるまで要求された測定データをオフラインで利用できるようになります。なお、この変数はデフォルトで NO と設定されています。

ポスト解析

ATFX 測定データがデータビューウインドウにてデータソースディレクトリの名前を介してアドレス指定されている場合、ポスト解析スタックは ATF/XML形式の測定データを正しくサポートします。

ASAM/ODS

PAK V6.2から、ATF/XML ファイルの生成に必要なアプリケーションモデルをPAK データモデルから直接作成できるようになりました。この為モデル作成の為のPAK データベースは不要になりました。アプリケーションモデルを作成する際は、PAKソフトウエアの構成ディレクトリであるPAK_Adminフォルダ内に保存されているテスト候補とそのテストコンポーネント、テスト シーケンスとそのテストステップ、環境条件、および測定サイクルのそれぞれの定義ファイルが使用されます。

下記の特別な場合では、この変更により、以前作成されたモデルとは差異のあるモデルや適合しないモデルが作成されたりしていましたが、このSRバージョンにてこれらの症状は修正されました。:

· PAK データ モデルで複数のテスト候補で同じテストコンポーネントが使用されていた場合、または同じテストコンポーネントが複数の他のテストコンポーネントで使用されていた場合、同じアプリケーション要素名を持つテストコンポーネントの重複を含む破損したアプリケーションモデルが作成されていました。異なるテスト候補で使用される場合は一意な名前が作成され、同じテスト候補で複数回使用される場合は重複が抑制されます。複数回使用されるテストシーケンスとテストステップにも同じことが当てはまります。

· テストコンポーネントがPAK データモデルのテスト候補で直接使用されず間接的に使用された場合、アプリケーション要素に関してPAK 6.2ソフトウエア(SR1もしくはSR2)で作成されたアプリケーションモデルはそれ以前のPAK バージョンで作成されたアプリケーションモデルとは異なる名前が作成されていました。このSR3ではPAK 6.2ソフトウエア(SR1もしくはSR2)以前のPAK バージョンで作成されたアプリケーションモデルと同様に、アプリケーション要素の名前はテスト候補の名前とテストコンポーネントの名前で構成されます。たとえば、テストコンポーネント「crankshaft」がテストコンポーネント「engine」の一部であり、 テストコンポーネント「engine」がテストオブジェクト「vehicle」の一部である場合には、アプリケーションモデルとしては「engine.crankshaft」ではなく、「vehicle.crankshaft」というアプリケーション要素名が再び指定されます。テスト ステップ内で使用されるテストステップにも同じことが当てはまります。

テスト候補、テストシーケンス、環境条件、および測定サイクルの詳細につきましては、PAKヘルプの「PAK、A: Configuration, Description windows」を項目を参照してください。

ポジションマップ

ポジションマップでは、保存時に座標値のカンマ記号が自動的にドット記号に変換されるようになりました。これにより、位置情報を正しく処理できます。

インポート/エクスポート

PAK captureアプリを通じて取得した計測データを転送するときに、ATFX測定データのプロジェクト名を使用せずに、使用/設定されているプロジェクトに ATFX 測定データをインポートできるようになりました。PAK captureデータの転送ウィンドウ内のオプションウィンドウで、新しいチェック ボックス[現在のプロジェクトにインポート] を選択します。

インテンシティ

インテンシティプローブのプローブハンドルによるインテンシティコントロール測定が改善されました。トリガボタンは待ち時間なく反応し、停止ボタンが認識されると、測定インターフェイスに測定終了を示すメッセージが表示されます。

母国語言語のサポート

地域と言語の設定が中国に設定されているPCでは、PAK ユーザインターフェイスは主に中国語で表示されます。

不具合修正

PAK cloudとの連携、グラフ定義及びグラフ出力、ポスト解析、データビュー、データ取得(PAKクラシック及びPAK live)、ASAM/ODS、アリスメティック、インポート/エクスポート、ダイナミックバランシング、インテンシティ、ハンマリング、ODS(実稼働形状解析)、オーディオ、MOI(Measurement and Offline Interface)、モデルマップ、ポジションマップ、ファンクションジェネレータ(PAKクラシック)に関して不具合を修正しています。 又ヘルプドキュメントの内容も更新されています。

PAK 6.2 サービスリリース2b

PAK MKII

新しいファームウエアがPAK MKIIに提供されます。このファームウエアではシグナルコンディションボード SC42S G2 Rev.10をサポートしています。(注:SC42S G2 Rev.10 シグナルコンディションボードでALO モジュールを使用する場合、ALO モジュールが数mVの DC オフセットを生成する可能性があるため、現在は制限付きでのみ使用可能です。)

PAK 6.2 サービスリリース2a

PAK cloudとの連携

スループットデータからの次数ストリーミング計算の不具合症状修正:次数計算とトラック軸の両方で同じrpmチャンネルを使用した場合に正しく次数データが算出されない症状がありましたが、この症状が修正されました。

ポスト解析

ポスト解析スタックは、ATF/XML 形式の測定データを正しくサポートするようになりました。

PAK 6.2 サービスリリース2

エクスポート

グラフ変数のエクスポート時に”.”が","に置き換わります。数字の場合は”,”に置き換わりますが、dd.mm.yyyyなどの形式での日付の場合では dd.mm,yyyy とは置き換わらずそのままになります。

デジタルバスデータ

ロングヘッダーまたはショートヘッダー情報を使用した FlexRay 信号のデコードをサポートします。

IEEE 745 倍精度 64 ビットとしてコード化された CAN信号およびFlexRay 信号がサポートされます。

PAK cloud との連携

PAK cloudからのデータストリーミングとの連携におけるDNS解決が改良されました。

不具合修正

グラフ定義及びグラフ出力、デジタルバス、インポート/エクスポート、データ取得(PAKクラシック及びPAK live)、ASAM/ODS、アリスメティック、オーディオ、ハンマリングに関して不具合を修正しています。 又ヘルプドキュメントの内容も更新されています。

PAK 6.2 サービスリリース1

PAK MKII

新しいファームウエアがPAK MKIIに提供されます。このファームウエアではPAK MKIIモジュール WSB42X G2 Rev.5をサポートしています。

PAK/PAK liveでのデータ取得

PAK live データサーバタイプ 7 でサンプリングレートを設定するためのユーザガイダンスがシンプルになりました。

タコスコープ機能でのトリガ閾値決定方法がPAK クラシックを使用した場合と同じ方法で行われるようになりました。

PAK live測定定義のインターフェイスから、スループットデータのチャンネルごとのストレージを設定できるようになりました。

測定中にスローデータを表示するために開くことができる構成ウィンドウに「物理量」列が追加されています。これによりチャンネルの測定物理量を確認できるようになります。又測定物理量に応じてフィルタリングを実行することもできます。この様にして、特定の測定物理量を持つチャンネルを簡単に見つけることができます。

解析/ディテクタ

ディテクタ解析では新しい評価タイプとしてピークホールドが利用可能になりました (DIN EN 61672-1:2014-07 に準拠したピークサウンドレベル)。最大レベルから指数関数的に減衰するタイプのピークとは異なり、最大レベルは時定数/平均時間[秒]ボックスで指定された平均持続時間から決定されます。この評価はデータ取得、グラフ定義上のグラフ ストリーミング、およびアリスメティック機能での解析において利用可能です。

データビュー

データビューウインドウからPAK cloudのデポへの測定データアップロードは、pak.cfgファイル内のPAK_CLOUD_UPLOAD_STRATEGYの値をdisabledに設定することにより無効化させることができます。

データビューのPAK cloudコンテンツコレクション内で表示される測定データの諸元情報が以前と比べてより迅速に表示される様になりました。

データビューでの ATF/XMLデータ表示時に若干の改良が施されました。

PAK cloud との連携

PAK cloudへのアクセスでは、PAKソフトウエアが再起動した後でもアクセストークンの有効期間内であればアクセス許可が与えられています。

プロキシサーバー経由の PAK cloudへのアクセスが改善されました。

PAK cloudへの測定データ転送速度並びにPAKでのPAK cloudからのストリーミングデータのキャッシュ化が大幅にスピードアップしています。

PAK cloudからのデータをグラフ出力する際、トラックパラメータとして現在のトラック物理量を選択することができる様になりました。

グラフ出力

3軸加速度センサ等を使用してXYZ軸それぞれの信号を取得した場合に、ベクトル振幅計算がFFT、次数、および1/N オクターブ解析に対して再び実施できる様になりました。

機器マネージャ

TEDS対応マイクマイクロフォンを使用したダミーヘッドがPAK クラシックでデータ取得する場合でも利用できるようになりました。

伝達経路解析

PCCA 入力測定データ内の参照点位置がCTCに適用された測定データの位置と一致しない場合には、ユーザーに警告が表示されます。

不具合修正

ハードウエア、PAK cloudとの連携、グラフ定義とグラフ出力、データビュー、測定設定(クラシック及びPAK live)、データ取得(PAK live)、ASAM/ODS、ハンマリング、一般の解析、TPA/TPS/CTC/RMAに関して不具合を修正しています。又ヘルプドキュメントの内容も更新されています。

PAK 6.2

ライセンス

PAK V6.2ではPAK V6.2用の新しいライセンスが必要です。PAK V6.2用の新規ライセンスが必要な方は下記当社サポートまでご連絡下さい。

(株)東陽テクニカ 機械技術部 〒135-0042 東京都江東区木場1-1-1 TEL:03-3245-1102 / FAX:03-3246-0645 / E-mail:paksupport@toyo.co.jp 

サンプルデータ

PAK V6.2用のサンプルデータをインストーラからインストールする場合、Microsoft Windows の一時ディレクトリ(通常はCドライブ上)のサイズが、該当のインストールファイルのサイズの少なくとも3倍以上ある必要があります。インストール先のディレクトリとして、MuellerBBM-VAS ディレクトリが推奨されます。通常 PAK プログラムファイルらもこのディレクトリに格納されます。

PAK プロジェクトマネージャ

PAK V6.2インストールDVD内のmisc/tools ディレクトリ内(又はMüller-BBM VibroAkustik Systemeパートナーポータルサイト内)から "PAK project manager" をご利用頂けます。このツールは計測データとそれらに伴うTables設定を含んだプロジェクトの管理に役立ちます。