FAQ
PCB社技術情報
音響技術
ID.セクション Ⅳ:仕様説明
Q. 49 1 kHz未満の周波数の場合、自由音場型マイクロホン、拡散音場型マイクロホン、音圧型マイクロホンで同じ測定結果が得られますか。
A.
はい。同じ測定結果が得られます。
1 kHz未満の低周波数では、自由音場型マイクロホン、拡散音場型マイクロホン、音圧型マイクロホンはすべて結果は同じになる(システムの0.2 dBの不確かさの範囲内で)ので、どれを使用しても問題ありません。
ただし、周波数がそれ以上の場合、正確な結果を得るためには、適切なタイプのマイクロホンを選択することが重要になります。周波数が高くなるにつれて、波長は短くなり、マイクロホン自体が音場に影響を与えるようになるからです。波長がマイクロホンのサイズに近づくと、応答出力の乖離が発生します。
下記のグラフでは、1 kHzを超えると乖離が起きる様子が示されています。例えば、自由音場アプリケーションに音圧型マイクロホンを使用してしまうと、¼インチのもので、20 kHzでは6dB近く誤った結果を出力します。½インチのマイクロホンでは、よりサイズが大きいため、20 kHzで10 dB近く誤った結果を出力します。1 kHz未満では、どのマイクロホンも同じ試験結果を示します。