FAQ
OROS社 OR3x
フロントエンド
└プレーヤ
ID.x132
Q. 時系列波形のピーク値が異なる
加速度信号の時系列波形をFFTのトリガウィンドウとプレーヤで表示させた場合、2つの波形のピーク値が異なります。
A.
送付頂いたプロジェクトを確認したところ、トリガウィンドウの表示領域を大きくするためにライン数が大きくとられています。
例えば、1601ラインを指定した場合、4096ポイント、3201の場合には8192ポイントデータが必要になります。
このデータをトリガウィンドウで表示した場合、ディスプレイの解像度は1024x768などのようにトリガウィンドウで表示するポイント数より大幅に小さくなりますので加速度信号のようにデータが散在する場合、ピークが抜けたように表示されます。
一方、プレビューの場合は元々大きな時系列信号を表示することを前提としているため、オリジナルのデータから特徴点を抽出しています。
このため、ピークが保持されています。
しかし、このプレビューは信号を正確に表現しているわけではありません。
やはり、ピーク値を取得するためにはトリガウィンドウの方が好ましいです。但し、現在のままでは問題がありますので以下のように設定してください。
対策:
- ライン数の設定を小さくしてください。例えば401ライン。
- アナライザ設定ブラウザの"プレーヤ/選択されたレコード/解析モード"を"時間ステップ"に変更します。
- アナライザ設定ブラウザの"プレーヤ/選択されたレコード/時間ステップ"を1ウィンドウの大きさに設定します。
例えば、401ラインならば100msec
- 平均サイズは測定範囲を覆うように大きめに設定します。
以上の設定を行った後
- スタートボタンを押します。
この時点では解析は行われません。
- ストップボタンの右にある"ステップボタン"をクリックしてください。
指定した時間(100msec)毎に解析範囲を移動します。
(V7以降) 入力設定タブ>トラック>ステップ実行ボタン
(V6以前)
以上によりトリガウィンドウのデータポイントを減らすことができるため、ピーク値を取得することができます。