FAQ
OROS社 OR3x
NVDrive概要
ID.x115
Q. NVDriveではどのような方法でNVGateやFFTアナライザーと通信をしますか?
A.
NVDriveはNVGateとTCP/IP* プロトコルで相互のメッセージをやり取りします。
TCP/IPで通信を確立するには、IPアドレスとポートが必要になりますが、NVGateは3000のポートを開き接続を待ちます。IPアドレスは、NVGateと作成するプログラムが同一のPCにある場合は”127.0.0.1”* を指定します。これらのIPアドレスとポート番号を用いることでNVGateとの通信を開くことができます。
コマンドについての詳細は省きますが、例えば、通信を確立させた後に
「RUN」
というコマンドを作成プログラムからNVGateに送れば、測定がスタートします。
* Transmission Control Protocol(TCP) / Internet Protocol(IP)
* ローカルホストアドレス。自分自身を指定するIPアドレス。
作成プログラムからNVGateへコマンドを送ることはTCP/IPの接続を開くことで実現できます。では、FFTアナライザー本体を操作するにはどのようにするのでしょうか。
NVDriveではFFTアナライザーを直接操作することはできず、NVGateを介してFFTアナライザーを操作することになります。下図がNVDriveを用いてプログラムをする際のイメージです。
図: NVDriveアプリケーション
上記のようにNVGateを中継することは一見するとまどろっこしいように思えますが、ユーザはNVGateでFFTアナライザーを操作していたことをそのままプログラムに反映させればよく、またNVGateがもつ豊富な機能を自分のプログラムで利用することができるメリットがあります。
例えば、FFTアナライザーには入力感度、サンプリング周波数、レンジ…など多種多様な設定項目がありますが、NVGateはそれをプロジェクトやモデルなどとして保存することができます。自身でプログラムを作成する場合、もちろんFFTアナライザーの設定項目全てをプログラムすることも可能ですが、NVGateに保存されているプロジェクトを読み込んでFFTアナライザーの設定を完了させてしまうほうがはるかに効率的です。(NVDriveには、もちろんプロジェクトを読み込むというコマンドも用意されています。)
このようにして、ユーザ自身によってNVGateをコントロールすることにより測定の自動化や高度な解析処理を実現することができます。