モータコギングトルク計測ベンチ「CTSシリーズ」
特長
- コンパクトな装置 : 本体にUSBケーブルとAC100Vを接続するだけのシンプル構成
- 複数の計測レンジに対応 : トルクセンサ部を載せ替えるだけで計測レンジの変更
- 高角度分解能 : 0.018度 (5000パルス/回転)
- 過負荷保護 : クラッチを内蔵し、過負荷時にトルク計を保護
- 使いやすいソフト : 自動でコギングトルク測定・解析し、レポート出力も可
コギングとは
ドラッグトルクまたはディテントトルクはPMモータの重要なパラメータです。ディテントトルクは、コギングトルクと摩擦トルクで構成されます。
コギングトルクは、通電していないモータに対しての磁極と鉄芯の歯との間の磁気的な吸引力によるものです。コギングはトルクリップルや振動・騒音の原因となるため、モータの最も重要なパラメータの一つです。コギングはロータとステータの位置関係によって変動し、変動の振幅として評価します。
摩擦トルクは、機械的な構造に起因するものであり、ベアリングの摩擦、組立て精度、カーボンブラシの摩擦などがあります。摩擦トルクは一般的に、トルクの平均値として評価します。
仕様
型番 | CTS100 | CTS101 | CTS102 | CTS103 | CTS104 | CTS105 |
---|---|---|---|---|---|---|
計測・制御性能 | ||||||
定格トルク | 50 mN・m | 100 mN・m | 200 mN・m | 500 mN・m | 1000 mN・m | 2000 mN・m |
トルク計測精度 | 定格の0.2% | 定格の0.1% | ||||
回転数 | 1rpm~10rpm ※オプションで20rpm対応可 | |||||
回転方向 | CWまたはCCW | |||||
角度計測 | 分解能 0.018度 (5000パルス/回転, A/B/Z相エンコーダ) | |||||
サンプリング速度 | 200Hz (200点/秒) | |||||
ソフトウェア性能 | ||||||
ファイル形式 | txt形式のデータ保存 | |||||
グラフ表示 | X-Y, FFT, 極座標, 5データ比較X-Y | |||||
補助機能 | 測定前のオフセットトルク調整 (1回転させてゼロ調整) | |||||
動作環境 | ||||||
温度 | 動作温度 +10℃~+45℃、保管温度 0℃~+70℃ | |||||
ゼロ点の温度影響 | 0.01% / ℃ | |||||
保護等級 | IP42 | |||||
電気仕様 | ||||||
入力電源 | 100 – 240 VAC /50 – 60 Hz (最大電流 1A) | |||||
PC接続 | USB 2.0、 ケーブル長さ2m添付 |
ソフトウェア画面
モータコギングトルク測定画面
トルクと回転角度を測定し、測定終了後に自動で結果の解析
レポート
X-Yグラフ、FFTグラフ、極座標グラフなど多彩な表示機能
寸法・オプション
寸法
オプション
AMF-1モータ固定台 上下・水平調整、斜めのボルトで固定 最大外径101mm |
TAMFL モータ固定台 L型 上下・水平調整 面板交換で複数モータ対応 |
TCPA-01 軸合わせ冶具 モータとトルク計間の芯合わせ 最小目盛り10μm |