【モータ評価】ブラシレスDCモータの耐久試験
概要
M-Testソフトウェアとヒステリシスダイナモメータを用いた、DCモーターの検査システムです。ソフトウェアで繰り返しの試験パターンを設定し、モーターの耐久試験ができます。
特長
- PID負荷制御機能により、長時間の試験でも安定したブレーキ負荷を与えてトルクと回転数を測定します。
- Excelなどで作成した負荷状態のリストをM-TESTにインポートすれば、複雑な試験条件でも短時間で設定できます。
- 最速10ミリ秒間隔でトルクと回転数のデータを取得してグラフに表示します。さらに、オプションでパワーメータや温度センサを接続し、システムの拡張が可能です。
構成品
- 被試験ブラシレスDCモータ
- ヒステリシスダイナモメータ HD-700
- DSP7001 コントローラ
- モータ駆動用DC電源
- パソコン
- M-Testソフトウェア
- システム架台・冶具
外観
機器仕様
ヒステリシスダイナモメータ HD-700
定格トルク | 3.1 N・m |
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トルク精度 | ±15 mN・m |
最大回転数 | 25,000 rpm |
最大電力 | 150W (連続), 700W (5分以内) |
被測定モータ
最大出力 | 60W |
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定格トルク | 440 mN・m |
速度範囲 | 200 – 2000rpm rpm |
接続図
■ 測定例①: 連続ステップ負荷試験
以下の図のように、PIDトルク制御機能により、50mN・mから320mN・mまで10mN・m・10秒間のステップ負荷を5サイクル繰り返します。
測定条件の設定画面
試験方法は「Curve」、制御パラメータは「Torque」、繰り返し回数5を設定します。Excelで10mN・mごとのパターンを作成し、M-Testソフトでパターンを読み込めば、複雑なパターンでも容易に入力できます。
測定結果のグラフ表示
横軸1項目、縦軸は最大5項目を選択して測定結果のグラフを表示します。
■ 測定例②: 過負荷状態の試験
以下の図のように、オープンループ(ブレーキ電流のみの制御)測定を使い、モーターに矩形状の負荷を与えます。矩形ピークのブレーキ電流を6%から12%まで徐々に増加させます。負荷が変動したときに、回転数が安定するまでの時間が測定できます。
測定結果のグラフ表示 (試験全体)
測定結果のグラフ表示 (200 – 220秒の拡大)