膝周囲骨切り術 症例紹介シリーズ Vol.3
恵寿総合病院 阿部 健作 先生

『膝周囲骨切り術の作図は、デジタルプランニングツール
を用いることでより簡便で細やかな調整が可能となる。』

社会医療法人財団董仙会 恵寿総合病院 整形外科
阿部 健作 先生

* 現職・名古屋市立大学 整形外科 助教

ログイン・新規会員登録して
PDFダウンロード

膝周囲骨切り術において、変形中心に基づいた術式選択、関節面傾斜に基づく矯正角度の設定は重要と考えられています 1)‒4)。矯正後の目標値については、各施設における考えがあると思いますが、当院では、矯正後の weight bearing line ratio (WBLR) が 64%となることを目標とし、そ の 際 に mechanical medial proximal tibial angle (mMPTA) が 95°以内、mechanical lateral distal femoral angle (mLDFA) が 85°~ 90°に収まるようにしています。これらを実現するために、当院ではデジタルプランニングツール mediCADを導入し、術前計画を行っています。当院での経験で、最もmediCAD の有用性を感じた1 例を提示します。