線量管理システム 『DOSE』
特長
患者のための線量管理
『線量をわかりやすく』
実効線量への自動変換
DRLs2020ではモダリティ毎にDRLが定められていますが、DLP[mGy.cm], CTDI[mGy], 面積線量[dGy.cm2], 実投与量[MBq]といったようにモダリティ毎に指標が異なり、また患者には聞きなれない専門的な単位が使用されています。
『DOSE』にはこれらの値を自動的に実効線量[ミリシーベルト]に変換する機能があります。シーベルトは一般的に耳にするものですし、単位を揃えることで複数のモダリティをまたいだ患者毎の累積線量を計算することができます。 被ばく相談の際には、例えば生活習慣病による発がんリスクとの比較を用いるなど、よりわかりやすい説明を可能にします。
『説明をわかりやすく』
患者向け線量レポート
患者から被ばく相談がきたときに誰が対応するか決まっていますか?病院ごとに運用は異なると思いますが、常に放射線科医や放射線技師が対応できるとは限りません。院内で教育をしていても、いざとなったら説明がうまくできない、という場面もあると思います。
『DOSE』には患者向けの説明用レポート機能があります。被ばく相談対応時に使用したい文章や通知したい線量の情報などを決めて病院毎にカスタマイズすることができます。誰が説明しても患者が安心できる院内体制の構築を支援します。
『詳細な線量情報を提供』
臓器線量の計算
患者が妊婦の場合、みなさん胎児の被ばくを気にされると思います。撮影装置に表示される線量値だけでは、胎児への被ばくの影響がどの程度なのか知ることはできません。妊婦は生まれてくる赤ちゃんのことを常に気にかけています。
『DOSE』にはボクセルファントムを用いてモンテカルロ法により臓器線量を推計する機能があります。妊婦のファントムモデルだけでも3か月、6カ月、9カ月と3種類あり、胎児への被ばく線量を計算することができます。CTだけでなくアンギオの臓器線量計算にも対応しており、患者へ詳細な線量情報を提供することが可能です。
機能
コンプライアンスモニタリング
まずはルーティーン
DRLとの比較結果を色で表示
SSDE, SSDEWED
患者の体格を考慮
SSDE, SSDEWEDの自動計算
CTポジショニング
CT撮影の見直し
ポジショニングを可視化
皮膚線量マッピング
アンギオ・IVR後のリスク管理
皮膚線量をマッピング
考察・アクションの記録
しっかりフィードバック
考察・アクションの記録
ワークロード解析
検査の業務効率改善
撮影装置の稼働状況を可視化
ログブック
撮影装置の品質管理
装置毎に管理状況を記録
その他の機能
- 院内のいろいろな端末で使用可能なWEBベースアプリケーション
- さまざまなモダリティに対応(CT, アンギオ, 透視, 核医学, 一般撮影, マンモ)
- フレキシブルなデータ収集(RDSR, MPPS, ヘッダ, サマリOCR読取, HL7など)
- スケジュール自動Q/R機能
- プロトコルグループ化機能
- 画質スコアリング機能
- 自動通知機能