ゴムパッキンの劣化評価
試料はゴムパッキンです。新品(試料1)と使用時間の経過したゴム(試料2)を比較測定しました。ISO14577に準拠した押し込み試験を行い、硬度・ヤング率に加えクリープ、弾性変形仕事率を比較しました。
ナノインデンターで通常表示される荷重変位曲線から、試料1は試料2よりも変形が大きい事がわかります。
![](https://assets.toyo.co.jp/files/user/img/products/microscopy/images/NanoIndenter/%E3%82%B4%E3%83%A0%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3_%E8%8D%B7%E9%87%8D%E3%81%A8%E5%A4%89%E4%BD%8D%E3%81%AE%E6%99%82%E9%96%93%E6%8E%A8%E7%A7%BB1.jpg?v=1516267222)
![](https://assets.toyo.co.jp/files/user/img/products/microscopy/images/NanoIndenter/%E3%82%B4%E3%83%A0%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3_%E8%8D%B7%E9%87%8D%E3%81%A8%E5%A4%89%E4%BD%8D%E3%81%AE%E6%99%82%E9%96%93%E6%8E%A8%E7%A7%BB2.jpg?v=1516267222)
試験力と押込み深さの時間推移を表示することでクリープ量がより明確に視覚化できます。硬度・ヤング率に加えクリープと弾性変形仕事率を算出した結果が下表になります。弾性変形仕事率は他のパラメータと同様にISO14577で規定される機械特性です。弾性回復量を定量化した数値です。数値が大きいほど、弾性回復が大きいことを示します。
劣化により硬くなり、弾性が低下していることが判りました。