2023年 年頭所感

2023年1月1日
株式会社東陽テクニカ
代表取締役社長
高野 俊也

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、一昨年から続く新型コロナウイルス感染拡大、ロシアによるウクライナへの武力侵攻と、世界的に不安定な情勢が続き、国内においては、20年ぶりの急速な円安が経済活動に大きな影響を及ぼしました。経営者として社会変容にいかに柔軟に対応できるか問われた1年だったと思います。
当社では、脱炭素社会実現に向けた次世代自動車開発や、社会のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けた通信インフラ構築など、社会の変化をリードする計測ソリューションを展開しています。昨年は、中期経営計画“TY2024”の1年目であり、半導体不足や円安に対応すべく先んじて製品在庫を確保し、高付加価値のソリューションを提供することで22年9月期を増収増益で終えることができました。

本年、当社は創立70周年を迎えます。常に最先端の研究開発を支える計測ソリューション・プロバイダーとしてさまざまな技術革新に貢献してきました。あらゆるイノベーションにおいて計測技術は不可欠であり、「“はかる”技術で未来を創る」という企業理念を全社一丸となって今後も実践してまいります。
SDGs活動に代表される豊かで持続可能な社会の実現に向けた各産業における取り組みは今後も進みます。当社中計“TY2024”で掲げている5つの事業戦略「脱炭素社会の推進」「高速通信環境の実現」「リカーリングビジネス」「技術開発投資の継続」「M&Aによる事業拡大」を軸に、お客様の技術革新を支援し、価値創出のパートナーとして信頼に応え、社会に必要とされる企業として事業展開してまいります。
さらに、スペースICTやエアモビリティ、バイオサイエンスなど、未開拓だった研究開発分野にも挑戦しております。当社がこれまで培ってきた技術知見や事業化の実績から、国内外で産学との技術提携によるオープンイノベーションー新たな「仲間づくり」も積極的に推進してまいります。
“TY2024”達成に向けて飛躍の年にすべく、飛び跳ねる兎のごとく困難を乗り越え、柔軟な発想と勇気を持って邁進してまいる所存です。

本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。