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ニュースリリース
2018/02/02

~FFT対応でCISPR25適合試験などのEMI測定時間を大幅に短縮~ 日本初! FFT対応EMIレシーバ一体型アクティブロッドアンテナ「FR4003」を発売

EMC

株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:五味 勝)は、電磁界計測器の開発と製造において世界的なリーディンクサプライヤである、Narda Safety Test Solutions S.r.l.(本社:イタリア・リグーリア州チザーノ・スル・ネーヴァ、以下Narda STS社)の“PMM”ブランドから、2018年2月2日にFFT対応EMIレシーバ一体型アクティブロッドアンテナ「FR4003」を販売いたします。
「FR4003」は、電子機器が他の電子機器の動作に影響を与えるような電磁ノイズを発していないかを測定するEMI※1試験に用いられるアクティブロッドアンテナで、CISPR25※2やMIL※3などの規格適合試験で、車載商品などから発生する放射ノイズを測定します。EMIレシーバを一体化した日本初※4の製品で、このEMIレシーバはCISPR16-1-1に適合しています。さらに、FFT(高速フーリエ変換)モードに対応することで、一般的なロッドアンテナでの測定に比べ、より正確で高速な測定を実現します。

<FFT対応EMIレシーバ一体型アクティブロッドアンテナ「FR4003」>

<FFT対応EMIレシーバ一体型アクティブロッドアンテナ「FR4003」>

「FR4003」は、FFT対応EMIレシーバが一体となった日本初のアクティブロッドアンテナです。ロッドアンテナは、電子機器開発において必須のEMC※5試験に含まれる電磁障害EMI試験に用いられます。このEMI試験は、多くの電子機器が密集した中で使われる車載電子機器には特に重要なものです。電磁ノイズを正確に測定し結果に応じた対策を講じることで機器の誤動作を防ぎ、自動車の安全性・快適性を確保、人命に係わる重大な事故に繋がる危険性を減らします。
近年の電気自動車(EV)やプラグイン・ハイブリッドカー(PHV)の市場の拡大に伴い今後さらに車載電子機器の開発が加速、その際、モーターなどに必要な30MHz以下の帯域でのEMI試験が、より重要になってくると思われます。

しかし、一般的なロッドアンテナと独立したレシーバを使用する試験では、測定時間の長さや正確性などの問題があります。これに対し、「FR4003」はFFTモードに対応しているため、ピーク、準尖頭値(QP)、CISPR-AVなど複数の波形を同時に一度の測定で得ることができ、CISPR25で要求されている150kHz~30MHzの測定※6にかかる時間を45分から20秒に大幅に短縮します。また、一般的なプリアンプ内蔵ロッドアンテナで測定を行う場合には、測定する信号以外で許容値を超える大きな信号を受信することによって、正確な測定ができない場合がありますが、「FR4003」では、レシーバに搭載のプリセレクターを使い試験する周波数に絞って波形を得ることで、この問題を解決します。さらに、独立したレシーバを使用した場合、機器やケーブル配置の違いによって測定ごとに誤差が生じるのに対し、アンテナとレシーバが一体型の「FR4003」は、いつでも、どこでも、誰でも、正しい測定を、簡単に実施することができます。より高速で正確な測定を可能にする「FR4003」は、ユーザーの開発効率の大幅な向上に寄与します。

EMCの試験の分野で40年以上の経験を持ち、日本のEMC市場を開拓してきた第一人者である当社は、中国、ASEAN諸国、米国へも進出、海外においてもその経験を活かし事業を拡大しています。国内外のEMCテストソリューションに精通し、また多くのiNARTE認定EMCエンジニア※7が在籍する強みを活かして、日本ならびに海外のお客様の課題を解決する最先端の製品をいち早く紹介、さらに個々のニーズに最適なテストソリューションを提案しています。

「FR4003」の主な特長

CISPR25、MIL規格試験用のFFT対応EMIレシーバ一体型アクティブロッドアンテナ。より高速で、正確な測定を可能にする製品。

  • EMIレシーバ一体型アクティブロッドアンテナ
  • CISPR16-1-1適合レシーバ
  • CISPR12、CISPR25およびMIL-STD、DO-160適合アンテナ
  • スイープ、ギャップレスFFTモード対応
  • 高速測定
  • 自動診断・校正
  • 充電式リチウムイオンバッテリ

製品仕様長

周波数範囲
9kHz ~ 30MHz

RF入力
ハイインピーダンス Nコネクタ(メス)

アッテネータ
内蔵 0dB ~ 30dB (10dBステップ)

ハイパスフィルタ /th>
内蔵 9kHz または 150kHz(選択可能)

プリアンプ
内蔵 20dBゲイン(選択可能)

検波器
ピーク、準尖頭値、アベレージ、RMS、RMSアベレージ(オプション)、 ISPRアベレージ

運転モード
FFTモード、スイープモード

アナログ出力
アナログ出力

アナログ出力
あり

適合規格
レシーバ:CISPR16-1-1, MIL-STD-461G
アンテナ:CISPR12, CISPR25, MIL-STD-461G, DO-160

電源
Li-ion 充電池(平均駆動時間:8時間、平均充電時間:4時間)

サイズ
600mm x 1,122mm x 600mm(拡張ロッド含む)

重量
7.1kg

製品データ

製品名:FFT対応EMIレシーバ一体型アクティブロッドアンテナ「FR4003」
発売日:2018年2月2日

展示情報

「FR4003」を以下の展示会で展示予定です。

TECHNO-FRONTIER 2018 「第31回 EMC・ノイズ対策技術展」

※1 EMI=Electro-Magnetic Interference(電磁妨害波)。電子機器から放出され、他の電子機器などの動作に影響を及ぼす可能性のある電気的ノイズ。
※2 車載受信機の保護のための限度値および測定方法を規定したCISPRの国際規格。CISPRは、1934年に設立された国際無線障害特別委員会で、一般にシスプルと呼ばれている。IEC(国際電気標準会議)の特別委員会。国際規格の名称にもなっている。
※3 米国における軍用品の調達規格の総称。
※4 FFT対応EMIレシーバ一体型アクティブロッドアンテナとして。2018年2月1日時点。東陽テクニカ調べ。
※5 EMC=Electro-Magnetic Compatibility(電磁環境両立性(適合性))。電子機器が電磁妨害(電磁波ノイズが周囲の機器や人体に影響を及ぼすこと)を与えず、かつ他の電子機器からの電磁妨害に影響されず、性能劣化や誤動作を生じることなく設計どおり動作し得る能力を測定する試験。
※6 分解能帯域幅:9kHz、QPおよびCISPR-AV検波、ホールド時間:1秒において。
※7 正式名称iNARTE EMC Engineer。米国の非営利団体であるiNARTE(The International Association for Radio, Telecommunications and Electromagnetics)が、1988年に創設したEMCの技術、スキルを認定するグローバルな技術資格。

<Narda Safety Test Solutions社について>

Narda STS社(本社:イタリア・リグーリア州チザーノ・スル・ネーヴァ)は、電磁界測定機器の開発と製造の世界的リーディングサプライヤであり、この分野において多くの特許を所有しています。EMCの分野において要求の高いアプリケーションに対応するため、新しい技術や製品を絶え間なく開発できる豊かな創造力を持つメーカーです。
Narda Safety Test Solutions Webサイト:http://www.narda-sts.it/eng/

本件に関するお問い合わせ先

株式会社東陽テクニカ EMCマイクロウェーブ計測部
TEL:03-3245-1244(直通)
E-mail:emc@toyo.co.jp
「FR4003」製品サイト:https://www.toyo.co.jp/emc/products/detail/id=13288

※本ニュースリリースに記載されている内容は、発表日現在の情報です。製品情報、サービス内容、お問い合わせ先など、予告なく変更する可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
※記載されている会社名および製品名などは、各社の商標または登録商標です。

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