展示会レポート:第15回オートモーティブワールド
2023年1月25日からの3日間、東京ビッグサイトにおいて「第15回 オートモーティブワールド -クルマの先端技術展-」が開催されました。
「オートモーティブワールド」は自動車に関連する技術を一堂に集めた技術者向けの展示会です。「EV・HV・FCV」「コネクティッド」「自動運転」など、技術領域ごとの8つの展示会で構成されています。
東陽テクニカは、このうち「第14回 EV・HV・FCV 技術展」に出展し、EV(電動車両)の中枢技術であるモータ・インバータや EV 充電器などを開発・評価するためのソリューションを中心に、カーボンニュートラルを実現する最先端技術の計測ソリューションをご紹介いたしました。
自動車メーカー各社がカーボンニュートラルを掲げEVの開発に本腰を入れるなか、車載電装品の開発・評価需要が急速に増しています。それに伴い開発・評価の現場では、求められる開発要件・評価要件の多様化、高電圧/大電流/大容量化による設備投資コストの上昇などさまざまな課題を抱えています。また、システムの安全性や品質の向上、開発コストの削減と開発期間の短縮を目的に、試作品を作って評価する従来の手法から、モデルベース開発に代表されるシミュレーション環境での開発へのシフトも進んでいます。
東陽テクニカのブースでは、これらの開発環境の変化への対応や課題解決に役立つ製品をメインに展示いたしました。
主な出展製品
大容量 電力回生式・双方向直流電源装置「PSB10000WR シリーズ」(ドイツ・EA - Elektro Automatik社製)
PSBシリーズは圧倒的なコンパクトさを実現しながら、同時に大電力システムを構築可能な双方向直流電源です。業界最高レベル95%の電力回生効率とほとんどの負荷電力の再利用が可能で、試験のランニングコストの面でも大きなメリットがございます。3相AC入力200V系/400V系の自動切換に対応しています。
「EV 充電アナライザ/シミュレータ」(ドイツ・comemso社製)
EVの充電器機構や EV充電器の開発、設置、メンテナンスに利用できるアナライザ/シミュレータです。EV充電におけるさまざまな問題の解析、テストが可能です。AC普通充電とCHAdeMO、GB/T、COMBO1/COMBO2の急速充電に対応しています。本展示会では今後予定しているワンストップEV充電評価サービスについていち早くご紹介しました。
「エレクトリックモータエミュレータ」(カナダ・D&V Electronics 社製)
インバータの評価に使えるモータエミュレータです。実モータなしで評価できるため、インバータ開発の開発工数短縮に役立ちます。設定したモータモデルに基づいて、高圧ラインも含めたモータ挙動を再現し、回転信号模(エンコーダ・レゾルバ) や温度信号の模擬が可能です。コンパクトな設計ながら、拡張性が高く、外部バッテリーシミュレータとの連動や並列接続による容量拡張も可能です。
「リップル重畳試験システム」 (米国・AMETEK CTS 社製)
バイアス電源とリップルジェネレータからなる高電圧、大電流デバイスへ300kHzまでの高速リップルを重畳できるシステムです。高電圧DCバスの共振点確認からコンポーネントの規格適合試験までワンストップの試験ソリューションを提供します。
会期中、ブースにはたくさんのお客様にお立ち寄りいただきました。ありがとうございました。東陽テクニカは、カーボンニュートラルの実現に向け、今後もEVをはじめとした自動車の開発を支える幅広いソリューションを提供してまいります。
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