モデルベース開発におけるデータ解析を支援する、AIを用いたシミュレーションツール「Monolith AI」販売開始
株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:五味 勝)は、イギリスのAIソリューションベンダーであるMonolith AI社(本社:ロンドン)と国内総代理店契約を締結し、自動車のモデルベース開発※1をはじめとしたシミュレーションをAIで行う解析ツール「Monolith AI(モノリスエーアイ)」を、2020年10月9日より販売開始いたします。
※1 開発対象をモデル化し、機能試験をコンピューター上でシミュレーションすることで、設計段階で仕様を最適化することを実現し、開発の効率化やコスト削減を行う開発手法。
背景・製品概要
自動車の研究開発では、車両の多機能化が進んでいるにも関わらず、逆に開発期間は短縮することが求められており、そのためにモデルベース開発の採用が進んでいます。しかしながら、車両の多機能化に伴い使用される部品が増加して機構が複雑になることにより、モデルベース開発で扱うデータは膨大な量に達しています。例えば、自動車は同時に複数のパラメーターで制御され動作しており、制御情報とその結果である動作情報を合わせると数百チャンネルのビッグデータになるため、解析するのは容易ではありません。このビッグデータを解析する際には、一つのパラメーターを変更するとどこに影響が及ぶかなどのデータの相関関係を理解するのが困難であったり、シミュレーション結果を振り返って問題となる事象の原因を特定するにも時間がかかるなど、工数の増加が問題となります。「Monolith AI」は、読み込んだデータを基にAIを用いてシミュレーションを行う解析ツールです。ビッグデータを高速に処理することができるだけでなく、例えば任意のパラメーターを変更した際に、そのパラメーターと相関関係にあるデータを視覚的に確認できるなど、解析作業をサポートします。さらに相関寄与度が高いデータだけを絞り込むこともできるため、解析を効率化し、開発期間の短縮や工数の削減に貢献します。
主な特長
- シミュレーションデータと計測データを読み込み、両データの相関関係を解析可能
- データの解析結果をリアルタイムに視覚的に確認できるので、パラメーターを変更した際の相関関係も容易に把握可能
- ディープラーニングを含む、最先端のAI学習手法に対応
- プログラミングの知識不要で、直感的にわかりやすいGUIにより設定、解析作業が可能
製品データ
- 製品名:AIを用いたデータ解析ツール「Monolith AI」
- 販売開始日:2020年10月9日
Monolith AI社について
Monolith AI社は、2016年にイギリス、ロンドンで設立されたソフトウェアメーカーです。最新のAIを活用して、製品開発プロセスの改善とエンジニアを支援することを目的としており、世界各国の自動車関連、航空宇宙関連の企業にソリューションを供給しています。
Monolith AI社 Webサイト:https://www.monolithai.com/
本件に関するお問い合わせ先
株式会社東陽テクニカ 機械制御計測部
TEL:03-3245-1242(直通)
E-mail:monolithai@toyo.co.jp
AIを用いたデータ解析ツール「Monolith AI」製品ページ:
https://www.toyo.co.jp/mecha/products/detail/monolithai.html
※本ニュースリリースに記載されている内容は、発表日現在の情報です。製品情報、サービス内容、お問い合わせ先など、予告なく変更する可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
※記載されている会社名および製品名などは、各社の商標または登録商標です。
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