開発高速化ツール「Incredibuild」
「Incredibuild」は、ビルドやコンパイルなどの時間のかかる処理を複数のマシンに分散することで、開発環境の最適化・開発サイクルの高速化を実現するソリューションです。
独自の仮想分散処理「Virtualized Distributed Processing™」技術により、ネットワークやクラウド上に存在するアイドル状態のCPUを有効活用。既存マシンを、数百/数千コア搭載のスーパーコンピューターへと変身させます。
特長
「Incredibuild」は、仮想化と分散処理を組み合わせた独自技術「Virtualized Distributed Processing™」で、ビルドやコンパイル、コード解析、テスト、パッケージングやシミュレーションなど、あらゆるマルチプロセスの開発タスクをローカルネットワークやクラウド上の使われていないCPUに並列分散させることで、その処理時間を大幅に削減します。
40の開発プロセスがあり、1台のPC(4コア搭載)では処理に100分かかるようなケースでも、Incredibuildで5台のPCに同時実行させれば、20分程度で完了することができます。
Virtualized Distributed Processing™とは?
Incredibuildが選ばれている理由
既存の開発リソースを最大限活用できる
何百台ものマシンを所有している企業の場合、時間帯によっては何千個ものCPUが使われていないことがあります。Incredibuildは、この"眠っている"CPUを有効活用することで、物理マシンやクラウド上のリソースに対するROIを最大化します。また、Incredibuild はバックグラウンドで動作するため、CPUを間借りしているマシン上での作業を邪魔することはありません。
柔軟性に優れている
Incredibuildは、IDE、ビルドシステム、コンパイラ、テストフレームワークなど、開発プロセスで使用する多種多様なツールに対応。コンパイルからビルド、コード解析、テスト、リリースの自動化まで、様々なマルチプロセスの演算集中型タスクを高速化できます。
高い安全性
Incredibuildは、セキュアなサンドボックスでリモート処理を行います。プロセスの実行に必要なものは、すべてローカルホストからリモートマシンへ動的にエミュレートされます。標準出力、エラー、リターンコード、生成されたファイルなど生成されたアウトプットは、自動的にローカルホストに再度同期されます。
導入が簡単
コードやツール、開発プロセスなどを変更することなく、Incredibuild Agent をインストールするだけで利用を開始できます。
Microsoft Visual Studio の公式パートナー
Incredibuildは、2002年からMicrosoftパートナーに認定され、Visual Stuioのアドオンとして搭載されています。
世界中のエンジニアが、Incredibuildを使って様々な開発プロセスを高速化しています。
Incredibuild 導入のメリット
開発者のメリット
ビルド完了をもう待たない!
- コンパイルの待ち時間が短縮
- ビルドやリビルドを気軽に実行
- 待ち時間を気にしながらコードを書かなくてもOK
- フルビルドやフィーチャブランチの妥協なし
- 重たい処理は他のマシンに分散し、自分のマシンで作業続行
- ビルドを可視化してエラーを
効率的に検出
リリース責任者のメリット
スピードも品質も妥協なし!
- 夜間のフルビルドも昼間に実行
可能に - これまで以上に開発スケジュールを遵守
- 節約した時間でリビルドやQAを
実行 - 開発者にすばやくフィードバック
- コードが壊れてもすぐに対処が可能
管理者のメリット
開発はスピードが命!
- リリースサイクルの短縮で、開発コストの削減と品質向上を達成
- リアルタイムでバグを修正。より良い製品をより早くリリース
- チームの生産性からマシンのCPUまで、リソースのROIを最大化
- 競争力とアジリティを維持した
継続的インテグレーションを実現
仕様
Incredibuild は、Windows にも Linux にも対応しています。
Windows
IDE、ビルドシステム、コンパイラ、テストフレームワークなど、開発プロセスで使用する多種多様なツールに対応。追加設定なしですぐに使用を開始できます。
Linux
Ubuntu、RedHat、Fedora、Debian、SUSE、CentOS、CoreOSなど、様々なLinuxディストリビューションをサポート。処理を開始したマシンとはOSの異なるマシンにも処理を分散できるので、様々なOSが混在する環境にも最適です。
Incredibuild は、オンプレミスでも クラウドでも 在宅勤務でも活用できます。
オンプレミス
高額なハードウェアを購入する代わりに、既存マシンで使われていないCPUを有効活用しませんか?Incredibuildは、オンプレミス環境をリモートマシン上にエミュレート。ローカルネットワーク上の使われていないCPUに負荷の高いタスク処理を並列分散することで、処理時間を大幅に短縮します。異なるOSのCPUやレガシーなハードウェアのCPUまで、今あるリソースを最大限有効活用することで、コスト削減だけでなく、環境にも配慮した運用を実現できます。
クラウド
必要に応じてクラウドリソースをシームレスかつ並列に割り当て、パフォーマンスを最適化することで、サービスの可用性を確保。運用コストを削減できます。また、Incredibuild Cloudパッケージを適用することで、Azure、AWS、GCPのスポットインスタンスを効果的に利用できます。スポットインスタンスはクラウドプロバイダーによって予告なく再割り当てされることがありますが、Incredibuildならば高負荷なタスクの処理中にパフォーマンスが突然低下しても、失った処理能力をカバーできるため、スポットインスタンスの費用と可用性のメリットを存分に活かすことができます。
在宅勤務
在宅勤務では所有マシンの性能に開発作業のパフォーマンスが大きく依存します。VPN経由で会社のリソースにアクセスすることもできますが、ネットワークに負荷がかかり、処理に更なる時間がかかるだけでなく、社内のネットワークニーズにも悪影響を及ぼしかねません。しかし、Incredibuild Cloudパッケージを適用すれば、ローカル環境のリソースが不足した際にはクラウド上のインスタンスにタスク処理を分散し、パフォーマンスを最適化することができます。必要に応じてクラウドのリソースを追加で割り当てるため、費用対効果に優れ、オフィスのVPNやネットワークへの負荷もありません。
Incedibuild Cloudパッケージについて
Incredibuild Cloudパッケージ(有償の追加オプション)を適用することで、既存のオンプレミス/クラウド環境のリソースが不足した際に自動的にクラウド上の空きインスタンスを取得し、VMヘルパーを立ち上げ、処理に必要なコア数を確保できます。Azure、AWS、GCPに対応。
VMヘルパーは、イニシエーターとしての機能を持たずヘルパー専用となるため、事前にライセンスを適用したり、Agentをインストールしたりする必要がありません。必要な時に必要なコア数分のVMヘルパーだけをIncredibuild Cloudが自動的に起動させ、必要が無くなるとスリープさせる仕組みのため、無駄なコストを抑えることができます。
Incredibuild Cloudパッケージの利用料金は、従量(コア数×時間)課金制。
事前に1年間の利用見込み「コア時間」を購入する方式です。
Azure/AWS/GCPのインスタンス利用料金は含まれていません。各サービスプロバイダーより別途課金・請求が行われます。
利用イメージ
全てクラウド環境での利用
ハイブリッドな利用
在宅勤務での利用
※ 自宅で使用するマシンにはヘルパー機能を持たせずに、
イニシエーターとしてのみ使用する場合。
Incredibuild Cloudパッケージ導入事例
バンダイナムコオンライン株式会社
業界別ソリューション
インテグレーション
Incredibuildは、IDEやビルドシステム、コンパイラ、テストフレームワークなど、開発プロセスで使用する多種多様なツールに対応しています。
※ご利用の開発ツールがリストに見つからない場合は、お問い合わせください。カスタマイズ可能なソリューションを豊富に提供しています。
各種IDE、ビルドシステム、コンパイラと連携
各種テストツールをサポート
各種CI/CDツールにも対応
ライセンス情報
1年間のサブスクリプションライセンスをご提供しております。
お客様の開発環境に合わせてライセンスパッケージ・料金プランを組み、ご提供させいただきますので、詳しくは弊社営業までお問い合わせください。
評価ライセンス
評価ライセンスもご提供しております。評価をご希望のお客様も、お気軽に下記までお問い合わせください。
お問い合わせ先
phone Tel: 03-3245-1248 mail Email: ss_sales@toyo.co.jp
テクニカルサポート
技術的なご質問に関しては、以下までご連絡ください。
※ サポート受付時間:9:30~17:30(土日、祝日を除く)
お問い合わせ先
phone Tel: 03-3245-1248 mail Email: ss_support@toyo.co.jp
お問い合わせに際してのお願い:
- お問い合わせのE-mailに、次の情報を付加してください。それによって、より早い回答をお届けすることができます。
- ご使用になっているOSの種類とバージョン
- ご使用になっている製品のバージョン
- エラーメッセージが出ている場合は、そのエラーメッセージを正確にお送りください。GUI の場合は、画面をキャプチャした画像ファイルをお送りください。
- 可能な限り、その問題が発生した経緯、再現の手順をお知らせください。