このマニュアルについて
本ガイドでは、Perforceのコマンドラインクライアント(p4)の使用方法を説明します。バージョン管理システムを初めてお使いになる場合、Perforceの基本概念をご存じでない場合、またはPerforceを一度も使用したことがない場合は、本ガイドをお読みになる前に『Perforce入門』をご覧ください。本ガイドは、バージョンコントロールに関して十分な基礎知識があることを前提としています。
コマンドラインとGUI
Perforceには、Perforceコマンドラインクライアント、P4VなどのGUIツール、プラグインなど、ファイル管理を行うためのアプリケーションが数多く用意されています。Perforceコマンドラインクライアントにより、Perforce GUIではサポートされていない管理者タスクのスクリプト化を行い実行することができます。
Perforceを開始する
Perforceを初めて操作する場合は、次の手順に従ってください。
-
『Perforce入門』を読み、基礎を習得します。
少なくとも、チェンジリスト、ディポ、クライアントワークスペース、同期、サブミットの概念について習得してください。簡潔な用語定義が、本ガイドの最後にある用語集に記述されています。
-
Perforceサービスのホストおよびポートの情報は、Perforce管理者に問い合わせてください。
実稼働のディポを破壊することなくPerforceの試験を行いたい場合は、試験用の別のサービスを起動するようPerforce管理者に依頼してください。Perforceサービスのインストールについての詳細情報は、『Perforceサーバ管理者ガイド: 基本』を参照してください。
-
システム管理者がマシンの構成をまだ行っていない場合、本ガイドを参照してPerforceコマンドラインクライアントのインストールおよびクライアントワークスペースの構成を行ってください。詳細については、“P4を構成する”を参照してください。
-
以下の作業の実行方法を習得してください。
-
同期(選択したファイルをリポジトリから自分のコンピュータに転送します)
-
サブミット(変更済みのファイルを自分のワークスペースからリポジトリに転送します)
-
元に戻す(変更を破棄します)
詳細については、“ファイルとチェンジリストの管理”を参照してください。
-
-
自分のクライアントビューの限定方法を習得してください。詳細については、ワークスペースビューを限定するを参照してください。
これらについて基本的な技術があれば、日常業務の多くをこなすことができます。その他のコードベースの保守(ストリーム、ブランチ操作とラベル付け)やワークフロー(ジョブ)にかかわる作業を実施する頻度はそれほど多くありません。本ガイドではp4コマンドを使用したこれらの作業の実施方法についても説明します。
Perforceドキュメント
本ガイド、『P4コマンドリファレンス』、およびp4 helpコマンドがPerforceコマンドラインクライアントに関する主要なドキュメントです。本ガイドでは現在のリリースについて説明しています。以前のリリースのドキュメントについては、Perforce社のWebサイトを参照してください。
他のPerforceアプリケーションに関するドキュメントは、Perforce社のWebサイトhttp://www.perforce.comのdocumentationのページを参照してください。
記述される詳細情報… |
記述ドキュメント |
---|---|
Perforceの基礎 |
|
ユーザ管理、セキュリティ設定、およびプロキシ、レプリカ、エッジサーバなどの分散環境の構成を含む、Perforceサービスのインストールおよび管理 |
|
p4コマンドラインフラグおよびオプション(リファレンス) |
『P4コマンドリファレンス』、p4 help |
P4V、プラットフォーム互換Perforceビジュアルクライアント |
『P4Vユーザーズガイド』、P4Vオンラインヘルプ |
Perforceサンドボックスを使用してオフラインで作業する |
|
Perforceプラグインおよび統合ツール |
IDE: 『IDEプラグインユーザーズガイド』 障害追跡ツール: 『Defect Tracking Gateway Guide』 その他: PerforceメニューまたはWebサイトからのオンラインヘルプ |
Perforce C/C++ APIを使用したカスタムPerforceアプリケーションの開発 |
|
Ruby、Perl、Python、PHPによるPerforceサービスの操作 |
ご意見・ご感想をお待ちしています
このガイドに関するユーザの皆さまからのご意見をお待ちしています。とりわけ、初めてPerforceをお使いになったユーザの皆さまのご意見は、ぜひお聞かせ願いたいと思います。このガイドを読んで十分な情報は得られましたか?ご感想をお聞かせください。ご意見・ご感想をmanual@perforce.com
までお寄せください。
2015.1リリースでこのガイドに追加された情報
Perforceサーバ2015.1リリースにおけるこのガイドの変更点を以下に示します。Perforceサーバ2015.1に導入されたすべての新機能と主なバグ修正の一覧については、Perforceサーバ2015.1リリースノートを参照してください。
- ファイルリビジョン範囲を扱うコマンドが追加されています。
-
ファイルリビジョン範囲を扱うすべてのコマンドに関する最新の情報は、リビジョン範囲を参照してください。
- サブミットに失敗した後のファイルのロックの動作
-
ロックの動作に関する最新の情報は、チェンジリストのサブミットを参照してください。
- ラベルの自動再ロードに関する追加情報
-
ストレージオプションおよびパフォーマンスに関する最新の情報は、静的ラベルを使用してワークスペースの設定をアーカイブするを参照してください。