Helix Coreサーバ管理者ガイド (2020.1)

ホストを指定する

ブローカの設定には、コマンドの送信先のPerforceサービスを識別するtarget設定、ブローカがHelixサーバクライアントアプリケーションからのコマンドを待機するアドレスを識別するlistenアドレス、Perforceサービスに接続されているレプリカやプロキシなどのブローカを識別するオプションのaltserver代替サーバアドレスの指定が必要です。

ホストの仕様は、protocol:host:portの形式を使用します。ここで、protocolは通信プロトコル(SSLの場合はssl:から、プレーンテキストではtcp:から始まる)、hostは接続先マシンのIPアドレスの名前、portはホストにあるポートの数を示します。

プロトコル 動作

<not set>

構成可能変数のnet.rfc3484が設定されている場合、OSにより、どのトランスポートを使用するかが決まります。 これは、ホスト名(FQDNまたは非修飾)が使用されている場合にのみ該当します。

IPv4のリテラルアドレス(例:127.0.0.1)が使用されている場合、トランスポートは常にtcp4であり、IPv6のリテラルアドレス(例:::1)が使用されている場合、トランスポートは常にtcp6です。

tcp:

tcp4:の動作が使用されますが、アドレスが数値で2つ以上のコロンが含まれている場合は、tcp6:が使用されます。 構成可能変数のnet.rfc3484が設定されている場合、OSにより、どのトランスポートを使用するかが決まります。

tcp4:

IPv4アドレス/ポートにのみ接続待機または接続します。

tcp6:

IPv6アドレス/ポートにのみ接続待機または接続します。

tcp46:

IPv4アドレス/ポートに対して接続待機または接続を試みます。 失敗した場合、IPv6で再試行します。

tcp64:

IPv6アドレス/ポートに対して接続待機または接続を試みます。 失敗した場合、IPv4で再試行します。

ssl:

ssl4:の動作が使用されますが、アドレスが数値で2つ以上のコロンが含まれている場合は、ssl6:が使用されます。 構成可能変数のnet.rfc3484が設定されている場合、OSにより、どのトランスポートを使用するかが決まります。

ssl4:

IPv4のアドレス/ポートにのみ、SSL暗号化を使用して接続待機および接続します。

ssl6:

IPv6アドレス/ポートにのみ、SSL暗号化を使用して接続待機または接続します。

ssl46:

IPv4アドレス/ポートに対して接続待機または接続を試みます。 失敗した場合、IPv6で再試行します。 接続後は、SSLによる暗号化を必要とします。

ssl64:

IPv6アドレス/ポートに対して接続待機または接続を試みます。 失敗した場合、IPv4で再試行します。 接続後は、SSLによる暗号化を必要とします。

hostフィールドには、ホストのホスト名またはそのIPアドレスを入力します。IPv4アドレスおよびIPv6アドレスの両方がサポートされています。 listen設定で、ワイルドカードの「*」を使用して、すべてのIPアドレスを参照することができます。ただし、CIDR表記を使用していない場合に限られます。

IPv6アドレスに*ワイルドカードを使用する場合は、IPv6アドレス全体を角括弧で囲む必要があります。 例えば、[2001:db8:1:2:*][2001:db8:1:2::]/64に相当します。 CIDR表記を使用してIPv6アドレスを角括弧で囲み、ワイルドカードの「*」は使用しないことをお勧めします。

次の手順

グローバル設定