Helix Coreサーバ管理者ガイド (2020.1)

トリガ

トリガ

Helixサーバは、ユーザが記述するプログラム、または特定の操作が実行されると呼び出されるスクリプトであるトリガをサポートします。 トリガのきっかけとなる操作の例には、チェンジリストのサブミット、フォームに対する変更、ユーザによるログイン試行、パスワードの変更などが挙げられます。

スクリプトが値0を返すと操作は続行します。 スクリプトが他の値を返すと操作は失敗します。

トリガを使用すると、機能を拡張またはカスタマイズすることができます。 一般的に使用されるのは以下のような場合です。

  • プロテクションテーブルによって提供されるメカニズムの範囲を超えてチェンジリストの内容を検証する。 例えば、サブミット前のトリガを使用することにより、チェンジリスト内のfile1がサブミットされるたびに、file2もサブミットされるようにすることができます。
  • 特定のコマンドの実行前または後に何らかのアクションを実行する。
  • フォームを検証する場合や、フォームのカスタマイズされたバージョンを提供する。 例えば、フォームトリガを使用すると、ユーザがp4 clientコマンドを実行するときにカスタマイズされた既定のワークスペースビューを生成したり、適切なワークスペース説明をどんな場合でも入力させたりすることができます。
  • LDAPやActive Directoryなどの外部認証メカニズムと連動するようにHelixサーバを構成します。

    LDAP仕様の採用により、LDAP認証を有効化することが望ましい場合があります。 詳細情報については、「認証オプション」を参照してください。

  • リポジトリの外部にアーカイブされたデータソースから内容を取得する。
重要

クライアントの設定は調整が必要になる場合がありますのでご注意ください。 例えば、サーバの出力を確認するには、P4Vクライアントへのログオンを有効にする必要がある場合があります。 サポートナレッジベースの記事「トリガをデバッグする」を参照してください。

注意

APIのレベルが79以上である場合、ファイルタイプを表示するすべてのコマンドに対してデフォルトで正規のファイルタイプが表示されます。 APIが78以下である場合、ファイルタイプのエイリアスが代わりに表示されます。 ファイルタイプエイリアスの表示に依存するスクリプトの場合は、APIレベルまたはスクリプトを変更する必要があります。

コミットエッジインストール環境の管理』の「トリガとコミットエッジ」も参照してください。