コミットエッジインストール環境の管理
コミットエッジアーキテクチャには、理解して対処方法を知っておく必要のある特定の問題があります。
- 各エッジサーバは、コミットサーバとは別にバックアップする必要のある、ワークスペースと進行中作業データの固有のセットを保持します。 詳細については、「バックアップとリカバリの計画」を参照してください。
- 排他的ロックはグローバルです。排他的ロックを確立するには、コミットサーバと通信する必要があります。これにより、ネットワークに遅延が生じる場合があります。
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エッジサーバからコミットサーバへの並列サブミットでは、標準プルスレッドを使用してファイルを転送します。 管理者は以下を実行して、プルスレッドがコミットサーバで実行できることを確認する必要があります。
- コミットサーバが使用するサービスユーザが、エッジサーバにログインしていることを確認します。
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エッジサーバのサーバ仕様の
ExternalAddress
フィールドが、コミットサーバのプルスレッドがエッジサーバに接続するために使用するアドレスに設定されていることを確認します。クライアントがエッジサーバと通信する際に使用するネットワークとは異なるネットワーク上でコミットサーバとエッジサーバが通信している場合、
ExternalAddress
フィールドには、コミットサーバからの接続に使用されるエッジサーバのIPアドレスとポート番号を指定する必要があります。 また、エッジサーバは2つ以上のネットワーク上で待機する必要があります。詳細については、
p4 help submit
コマンドを参照してください。
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分散環境での変更の保留は、一般的にエッジサーバで発生します。 保留は、コミットサーバにバインドされたクライアントワークスペースを使用しているときのみ、コミットサーバで発生します。 通常、エッジサーバ上で保留されているチェンジリストがエッジサーバ間で共有されることはありません。
エッジサーバ上で保留されているチェンジリストをコミットサーバに昇格させて、他のエッジサーバでも使用できるようにすることができます。 詳細については、「保留状態のチェンジリストの昇格」を参照してください。
- エッジサーバでは、ユーザの自動作成はできません。
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以下のようなコマンドを使用して、エッジサーバにバインドされているクライアントを削除する必要があります。
-d
オプションおよび-f
オプションの使用のみでは不十分です。$ p4 client -d -f --serverid=thatserver thatclient
これによって、誤ってエッジサーバからクライアントを削除することを防ぐことができます。 同様に、エッジサーバにバインドされているクライアントのチェンジリストを削除する場合は、サーバIDとチェンジリスト番号を指定する必要があります。
$ p4 change -d -f --serverid=thatserver 6321
注意エッジサーバのローカルデータはビルド時にのみ必要になるため、自動化プロセス(ビルド処理など)専用のエッジサーバは、バックアップやリカバリの手段を講じることなく導入することができます。