Helix Coreサーバ管理者ガイド (2020.1)

リリースおよびライセンス情報: 追加と更新

標準ユーザのライセンス

Perforceバージョン化サービスは、サポートする標準ユーザの数に応じてライセンスされます。 Perforceユーザには、標準(standard)ユーザ、オペレータ(operator)ユーザ、およびサービス(service)ユーザの3つのタイプがあります。

  • standardユーザは、従来のPerforceユーザです。

    標準ユーザはデフォルトのユーザであり、それぞれ1つずつPerforceライセンスを消費します。

  • operatorユーザは、人間または自動化されたシステム管理者です。

    operatorユーザは、Perforceライセンスを必要としません。

  • serviceユーザは、リモートディポ(リモートディポとマルチサーバ展開を参照)のコンテキストまたは分散環境において、サーバ間の認証に使用されます。

    サービスユーザはライセンスを必要としませんが、複製環境およびマルチサーバ環境におけるサーバ間の自動通信プロセスでしか使用できません。

ライセンスが付与されていない製品の使用に関する制限

2016.1以降のリリース 2016.1より前のリリース
  • ファイル数は無制限、ユーザ数は5人、クライアントワークスペース数は20個、または
  • ユーザ数とワークスペース数は無制限、ファイル数の上限は1,000個
  • ファイル数は無制限、ユーザ数は20人、クライアントワークスペース数は20個、または
  • ユーザ数とワークスペース数は無制限、ファイル数の上限は1,000個
重要

レプリカサーバ、エッジサーバ、スタンバイサーバのライセンス:

バージョン2013.2以降のHelix Coreサーバ (P4D)の場合、エッジサーバとフェイルオーバーで使用しないレプリカサーバの専用ライセンスは必要ありません。

フェイルオーバー時にマスターサーバとして稼働するスタンバイサーバとレプリカサーバについては、専用のライセンスファイルが必要になります。 このライセンスファイルを入手するには、https://www.perforce.com/support/duplicate-server-requestでフォームを入力してください。

ライセンス情報

p4 licenseコマンドを使用すると、Perforceを停止せずに既存のライセンスを更新できます。 詳細については、「ライセンスファイルの追加と更新」を参照してください。

  • サービスの実行中は、どのユーザでもp4 infoを使用すれば基本的なライセンス情報を確認できます。
ヒント

機密情報はdm.info.hide構成可能変数を設定して、権限のないp4 infoユーザから非表示にすることをお勧めします。

  • 管理者はp4 license -uを使用して、使用中のユーザ数とファイル数に関してより詳しい情報を取得できます。
  • サービスの停止中でも、licenseファイルが置かれているサーバルートディレクトリからp4d -Vを実行するか、コマンドライン(p4d -V -r server_root)または環境変数P4ROOTのいずれかでサーバルートディレクトリを指定することにより、ライセンス情報を取得できます。

サーバのバージョンは、p4d -Vまたはp4 -Vを実行することによっても表示されます。

ライセンスファイルの追加と更新

注意

ライセンスファイルを受け取る際、ライセンスファイルの名前にライセンスホスト、IPアドレスなどのID情報が含まれている場合があります。

新しいライセンスファイルの名前はlicense.txtに変更してください。

重要

Helix Coreに加えてHelix4Gitを購入した場合は、以下を受け取ります。

  • Helix4Gitに関する電子メール。この電子メールにはHelix CoreHelix4Gitの両方を有効にするライセンスファイルが含まれています。 このライセンスファイルをインストールします。
  • Helix Coreに関する電子メール。この電子メールにはHelix4Gitを有効にしないライセンスファイルが含まれています。 このライセンスファイルはインストールせず、控えとして保管してください。

P4ROOTディレクトリにlicenseという名前のファイルが含まれている場合は、そのファイルを削除してください。

ライセンスファイルを追加または更新するには、以下のいずれかの操作を実行します。 操作対象 ...

ライセンスファイルをP4ROOTディレクトリにコピーします。

P4ROOTディレクトリ内のライセンスファイル」を参照してください。

  • サーバ
  • フェイルオーバー時にマスターとして使用するいずれかのレプリカ

p4 licenseコマンドを発行します。

p4 licenseコマンド」を参照してください。

サーバ

P4Adminを使用します。

Helix Visual Client(P4V)管理ツール」を参照してください。

サーバ

P4ROOTディレクトリ内のライセンスファイル

  1. P4ROOTディレクトリに新しいライセンスファイルをコピーして、既存のライセンスファイルを上書きします。
  2. サーバの再起動が必要かどうかを検討します。
以下のような場合はサーバを停止して再起動します ... 以下のような場合はサーバを再起動する必要はありません ...

以下のいずれかの条件に当てはまる場合:

  • サーバのIPアドレスを変更している
  • ライセンスファイルのポート番号を変更している
  • これまでライセンスが付与されていないレプリカサーバにサーバライセンスを追加して、フェイルオーバーの準備をしている

以下のすべての条件に当てはまる場合:

  • サーバのIPアドレスを変更していない
  • ライセンスファイルのポート番号を変更していない
  • ライセンスが付与されていないレプリカサーバにライセンスを追加しない、またそのサーバをフェイルオーバー時の新しいマスターサーバとして使用しない

    注意

    エッジサーバはフィルタ済みのレプリカであるため、スタンバイサーバとして使用することはできません。

サーバを停止して再起動する必要がある場合 ...

  Windows

Linux/UNIX/Mac

サーバを停止するには

p4 -u User -p Server:Port admin stop

サーバを再起動するには

管理者コマンドプロンプトを開いて
net start perforce
またはservices.mscと入力し、サービス管理コンソールで
Perforceを見つけ、[開始]を選択します。

通常使用しているPerforceサーバの起動スクリプトを実行します。
Perforceの起動スクリプトがない場合は、デーモンモードでコマンドを実行してPerforceサーバを起動します。
P4ROOTを指定して実行すると次のようになります。
p4d -r /specify/path/to/P4ROOT -d

p4 licenseコマンド

有効なライセンスファイルが既にサーバルートディレクトリに存在する場合、superユーザはそのライセンスファイルを更新できます。

  1. p4 license -oを使用して、現在のライセンスを表示します。

  2. cat license.txt | p4 license -iまたはp4 license -i < license.txtを使用して、新しいライセンスをインストールします。

    ヒント

    ライセンスファイルでサーバのIPアドレスまたはポート番号を変更している場合、p4 licenseコマンドは機能しません。 例えば、新しいライセンスファイルでIPアドレスを変更している場合は、以下のメッセージが表示されます。Server license IPaddress changed, cannot proceed.上記の説明にあるように、このような場合はサーバを停止して再起動します。

    p4 infoを実行してもライセンスファイルの更新情報が表示されない場合は、サーバを停止して再起動してからログファイルを確認してください。

    ヒント

    機密情報はdm.info.hide構成可能変数を設定して、権限のないp4 infoユーザから非表示にすることをお勧めします。

Helix Visual Client(P4V)管理ツール

IPアドレスまたはポート番号を変更していない場合は、以下の操作を実行します。

  1. HelixサーバスーパーユーザとしてP4Vを起動します。

  2. [ツール] > [管理]を選択します。

  3. 管理ホームページで[新しいライセンスファイルをロード]をクリックし、ローカルディスク上のライセンスファイルを参照します。

  4. インストールが正常に完了したら、新しいライセンス情報によって管理ツールホームページが更新されていることを確認します。

ヒント

詳細については、サポートナレッジベースの記事「Perforceサーバを移行する」を参照してください。