Helix Coreサーバ管理者ガイド (2020.1)

ログ記録と構造化ログファイル

ログファイルを構造化形式(.csv)で書き込むようにHelixサーバを構成することができます。

構造化ログファイル:

  • 構造化ログファイルには、通常のログファイルよりも詳細な情報が記録されます。
  • 構造化ログファイルを使用すると、スプレッドシートなどのツールにデータを簡単にインポートすることができます。インポートしたデータを使用して詳細なレポートを作成したり、詳しく分析したりすることができます。

構造化ログファイルを操作する場合は、ログ記録用コマンドを使用します。

Unicodeモードのサーバの場合、p4dのエラーとログ情報はすべてUTF8で記録されます。 このログ情報を適切にレンダリングするためには、UTF8コンソールまたはエディタが必要です。

詳細については、ナレッジベース記事「Structured Server Logs」を参照してください。

注意
  • バージョン2020.1では、構造化ロギングが以下のように改善されました。
    • すべてのイベントタイプで、新しいバージョン番号として50が使用されます。これにより、コマンド番号フィールド(5列目のフィールド)の後に、一意のコマンド識別子と現在のserverIdが付加されます。
    • 複数のサーバにログイベントが書き込まれるコマンドの場合、一意のコマンド識別子がサーバ全体に適用されるため、サーバ間でログイベントを照合することができます。 例えば、エッジサーバからサブミットする場合、レプリカサーバからコマンドを転送する場合、リモートディポにアクセスする場合、P4AUTHを使用する場合などです。
    • 11.50トリガイベントタイプに、以下に示す2つのフィールドが追加されました。
      • trigger、extension、bgtaskというトリガタイプを示すフィールド
      • トリガの実行経過時間を示すフィールド
    • コマンド引数の形式に合わせて、トリガ引数の区切り文字としてコロン(:)が使用されるようになりました。
    • serverlog.version.N構成可能変数を使用して、構造化ログファイルを特定のサーババージョンの形式に固定することができます。 以下に例を示します。
      • バージョン2019.2の構造化ログイベントの形式を維持する場合は、上記の構成可能変数の値を49に設定します。
      • バージョン2019.1の形式を維持するには、値を48に設定します。
  • 各リリースのプロトコルレベルについては、「Helixサーバのプロトコルレベル」を参照してください。

ログエントリの例

ログエントリのサブセットを次に示します。

エントリ 意味
rmt-Journal

マスターからメタデータを含むジャーナルレコードを取得するためにレプリカサーバ上のp4 pullスレッドが使用します。

  • レプリカサーバログには、プルプロセスが含まれる場合があります
  • マスターログには、マスターからレプリカサーバへプルされているメタデータに対応するrmt-Journalエントリが含まれる場合があります
rmt-FileFetch

アーカイブファイルを取得するためにレプリカサーバ上のp4 pull -uが使用します。または、アーカイブファイルをレプリカサーバからマスターへ転送するためにレプリカサーバの並列サブミットが使用します。

  • マスターログには、レプリカサーバ上で実行されているpull -uコマンドのrmt-FileFetchエントリが含まれる場合があります。
  • エッジサーバログには、コミットサーバで実行中のプルコマンドの並列サブミット中に、コミットサーバにアーカイブを乗せるためのrmt-FileFetchエントリが含まれる場合があります
モニターまたはログエントリ

user-transmit -t <taskID> [-b batch -s batchsize -r]

並列同期、サブミット、またはファイルのバッチを平行で転送するshelveにより生成されたプロセスです。 並列同期のbatchbatchsize引数、サブミット、またはshelveコマンドに対応する引数です。

  • 内部で生成された-r引数は、サーバからクライアント(同期など)ではなく、クライアントからサーバへの並列サブミットまたはshelve転送を表します
  • 引数-tは、内部使用です