浅海用「SBP(sub-bottom-profiler)」シリーズ
Innomar社の浅海用パラメトリックSBPは、1メートル以下の極めて浅い水域でも作業が可能です。浅瀬での海底プロファイリングは、ワイドビームのトランスデューサ、サイドローブパターン、リンギング効果、高い残響レベルのために、従来型のシステムや技術では困難とされています。Innomar社の浅海用モデルで使用されているパラメトリック技術は、5度以下の非常に狭いビームと可搬性の高いトランスデューサー、デシメートル以下の分解能を持つ高いシステム帯域幅を提供します。様々な規模の船舶や自律型プラットフォームに搭載することもできます。
Innomar社のパラメトリックサブボトムプロファイラの旧称はSESシリーズでしたが、本ページでご紹介するのは、2020年以降に発売された新/改良版モデルです。
特長
- パラメトリック音響技術により、小型送受波器にて3.6°のナロービームを実現
- 4、5、6、8、10、12、15kHz の多周波数による高分解能地層探査 (compact、light、standard)
- サイドローブのない低周波ナロービームを送信し、周囲の構造物、地形による地層探査データのノイズがありません。
- 海底面直下数メートルの地層変化も高分解能で表示
- 地層探査と同時に、100kHz の一次送信周波数で高精度ナロー ビーム測深が可能
- アプリケーションに対応して、4 種類のモデルをご用意
- Innomar 社SBP システムのデータに特化したポスト処理ソフトウェアISE を提供(smart とcompact はオプション)
- 小型・軽量
- 複数周波数の同時使用が可能
仕様または構成
モデル |
smart |
compact |
light |
standard |
---|---|---|---|---|
測深レンジ | 0.5 ~ 100m | 0.5 ~ 400m | 0.5 ~ 400m | 0.5 ~ 500m |
特長 | Innomar 社のSBP システムの中で最小のモデルで、小型ボートによる水深100m までの浅海域調査用に設計されています。沿岸域でも使用可能です。 | 水深400m までの大陸棚調査向けに設計されていますが、沿岸域でも使用可能です。小型・軽量で、小型ボートでの使用に便利です。 | 水深400m までの沿岸および近海の浅海用に設計されています。最大で、海底下40m のペネトレーションを実現します。 | 小型ボートでの近海調査に使用可能な小型サイズでありながら、水深500m までの沖合調査にも十分対応できます。 |
ペネトレーション※1 | 最大海底下20m | 最大海底下40m | 最大海底下50m | |
トップサイド ユニット |
W43 ×D33 ×H23 (cm) 重量9kg |
W30 ×D40 ×H20 (cm) 重量15kg |
W52 ×D40 ×H26 (cm) 重量25kg |
W52 ×D40 ×H34 (cm) 重量35kg |
トランスデューサ | W27 ×D21 ×H6 (cm) 重量10kg (15m ケーブル含) |
W34 ×D26 ×H8 (cm) 重量22kg (20m ケーブル含)※2 |
W34 ×D26 ×H8 (cm) 重22kg (20m ケーブル含) |
W34 ×D26 ×H8 (cm) 重量30kg (30m ケーブル含) |
※1: ペネトレーションは海底の堆積物の種類やノイズによります。
※2:Compactモデルのトランスデューサはオプションにより100kHz のサイドスキャンソナーに置換え可能です。置換えることで、 海底の形態や物体を判断できるようになるため、浚渫業や考古学調査、パイプライン調査や建設現場の事前調査などでの利用が可能となります。
サイドスキャンソナー : L60 × W10 × H20 (cm)、重量20kg(20m ケーブル含)
アプリケーション
産業界、科学界、官公庁など幅広い分野で利用可能
データ例(compactで取得)