FAQ

OROS社 OR3x

マクロ

ID.x061

Q. 繰り返し加振信号を入力し、任意回数の加振後にFFT解析結果を取得


下図のようなシステムで加振器に対して繰り返し正弦波を入力します。

数回の正弦波を入力した後、応答信号が振動が安定しているかFFT解析で確認し、結果が安定したら結果を保存することは可能ですか?

A.


マクロを使うと実現できます。

最初にプロジェクトを作成します。

(1) 入力1をFFT1に接続
(2) FFT1を以下のように設定
平均サイズを1
平均形式をエキスポネンシャル
トリガをマニュアルトリガ

(3) 結果を保存するように設定してください。

以上で、スタートボタンを押して計測を開始すると、マニュアルボタンを押す度にFFT解析結果が更新されることを確認してください。

次に信号出力の設定を行います。

(4) 信号出力のサインにサイン1を追加してください。
(5) サイン1のRMSレベルは0Vに設定してください。
(6) サイン1をフロントエンドの出力1に割り当てます。

以上でプロジェクトの設定は完了です。
次にマクロを生成します。新しいマクロを開いてください。

(7) パラメータの設定を以下のように定義します。
T1:浮動小数点型 (加振しない時間)
T2:浮動小数点型 (加振する時間)
Level:浮動小数点型 (出力レベル)

(8) T1、T2、Levelの初期値を設定します。

マクロはこのようになります。

(9) T1、T2、Levelの値をユーザが指定できるようにします。
各パラメータに対してパラメータ値設定コマンドを指定してください。

マクロはこのようになります。

(10) 加振を繰り返すためにループコマンドを挿入します。

(11) ループ内に信号出力のON/OFFを繰り返すように設定します。

(12) FFTアナライザの制御を加えます。以下のように”実行”、”マニュアルトリガ”を加えます。
これによりアナライザは起動し、各ループ毎にFFT解析します。

(13) 最後にストップボタンが押されたらマクロを終了するようにします。

サンプルファイル

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